ズバリ!声優になる倍率ってどのくらい?
ここ最近の社会現象になったアニメだけを挙げてみても、進撃の巨人、ラブライブ!、鬼滅の刃と今までにないくらいアニメの人気は高まっています!お笑い芸人のアイデンティティ田島さんのような声優のモノマネがウケているなど、声優の人気も以前と比べて確実にアップしました。
一躍人気の職業となった声優は、年に3万人、ある計算では30万人が目指す職業ですが、一年間に200人しか新人としてデビューできない厳しい業界です。単純計算で倍率150倍の世界ということになります。
これがどれくらいすごいかと言うと、就職人気企業ランキング常連のアサヒビールに就職するのと同じくらいの倍率です。
キャラクターを演じている声優はその倍率を突破して、人気をつかんだものすごい人たちなのだということですね!ここからはアニメに出演するために受けるオーディションの倍率について紹介します!
アニメオーディションの倍率はどれくらいなのか?
初めに公募のオーディションです。人気ゲームであるモンスターストライクのアニメの声優オーディションでは、2,008人の候補者の中から3人が選ばれました。実に倍率669倍です!
年齢や性別に制限がある厳しい募集要項でも、ラブライブ!サンシャイン!!では1,000人を超える応募があり、9人が選ばれていますがこれは倍率111倍となります。
子供から大きなお友達まで絶大な人気を誇る、プリキュアのオーディション倍率は30~50倍とも言われています!事務所所属でないとオーディションに参加出来ないことを考えると、倍率1,000~7,500倍以上ということになりそうです。
数字がとんでもなくて想像もつきませんが、宝くじ1枚で1万円以上が当選するくらいの倍率になります。次は声優事務所の開催する一大イベントである、事務所所属オーディションの倍率についての解説です!
声優事務所の倍率
大手声優事務所では光る声優の原石を発掘するために、受賞すると事務所に所属できるオーディションを頻繁に開催しています。ここでは有名な3つの事務所オーディションを紹介します。
81オーディション
2007年から開催されていて、10回以上開催されているオーディションです。2019年のオーディションでは2,056人の中から1次審査、2次審査を通過した21人が審査され、5人が受賞しました。つまり倍率は411倍です!受賞者に女性が多いですが比較的男性も受賞しているオーディションになります。
歴代受賞者の中には、俺ガイル八幡役の江口拓也さん、刀らぶ鶴丸国永役の斉藤壮馬さん、このすば!めぐみん役の高橋李依さんがいます。20歳前後で受賞する方が大変多いのが特徴です。
ただ、第6回(2012年)以降の受賞者の方々は、2020年現在あまり活躍されている方がいないのが気になるところです。
SMAオーディション アニストテレス
ソニーミュージックアーティスツが開催する声優事務所オーディションです。このオーディションは2010年から始まりましたが、第1回の受賞者が当時14歳です!他の声優事務所オーディションと違って、15歳前後の受賞者が多いのが特徴です。一部の例外を除いて女性が受賞しています。
気になる倍率ですが、7,203人の応募の中からグランプリが選ばれるため、約7,000倍ということになります。回によっては臨時で準グランプリ、優秀賞、特別賞を作ることもありますが、基本的にはグランプリだけが発表されます。
有名な受賞者はごちうさチノ役、リゼロレム役の水瀬いのりさん、ラブライブ!サンシャイン!!高海千歌役の伊波杏樹さん、SAOAGGOレン役の楠木ともりさんが挙げられます。
演技審査に加えて歌唱審査があるため、受賞者はアーティストとしても評価されています。実際、水瀬いのりさんは声優アーティストとしてワンマンツアーを2度成功させ、横アリで開催できる実力者ですし、伊波杏樹さんはドーム規模、楠木ともりさんはアリーナ規模のライブ会場で歌っています!
歌える声優を目指す方はアニストテレスに挑戦するのはいかがでしょうか?
大沢事務所新人声優発掘オーディション
2019年に第1回と、始まって間もない事務所オーディションです。東京、大阪で開催されゲストに花澤香菜さん、茅野愛衣さんを迎えていて、大変期待されています!声優グランプリの後援で開催され、インタビュー記事があるので声優グランプリを要チェックですね。
第1回には2,331人の応募があり、8人合格となりましたので倍率は291倍です。男女で募集していますが実際には女性だけ受賞している点に注意してください。
他の賞に比べて倍率が低いことから受賞しやすいと思われがちですが、初開催であり開催が発表されてから応募期間が1か月しかなかったので第2回以降、応募者は増加すると思われます。
ここからは声優になるための専門学校、養成所の倍率について見ていきましょう!
声優専門学校の合格倍率
学校や養成所に入る際に、まず試験を受け、合格をもらわなくてはなりません。主要な専門学校では入学時にAO入試(面談)、推薦入試(書類選考)、自己推薦(書類選考)、一般入試(書類選考)、特別入試、併願入学(書類選考)といった試験が課せられます。
そうは言っても、専門学校の入試で不合格になることはまずありません。やる気が見られなかったり、学費が払えないという例外を除いて全員合格になります。したがって倍率は1倍前後です。
声優養成所の合格倍率
養成所によっては少数精鋭から百数十人まで様々あります。そうなると、人気の事務所の養成所は倍率が高くなるわけです。ここでは有名な事務所の養成所の倍率を紹介します。
少数精鋭のプロ・フィット声優養成所
圧倒的なプロダクション所属率10%~50%を誇る、プロ・フィット声優養成所の倍率は10~20倍です。少数に絞って鍛えるという方針で、300人応募していても合格するのは15人程になります。
大手の青二塾
進撃リヴァイ役の神谷浩史さん、デレマス小日向美穂役の津田美波さん、Free!七瀬遙役の島崎信長さんを輩出した青二プロダクションの養成所です。二次試験まであわせた入所倍率は3倍とされています。
全国1万人の日本ナレーション演技研究所
アーツビジョン、アイムエンタープライズ、クレイジーボックス、ヴィムス、アライズプロジェクト、澪クリエーションの計6つの声優プロダクションの養成所である日ナレです。入所審査はありますが、基本的には全員合格です。入所倍率は1倍前後ということになります。
おすすめの声優専門学校
一般人から声優としてデビューするまでのオーディション倍率を見てきました。ここからは厳しい競争でも生き残れる、声優専門学校と養成所を紹介します。自分が専門学校か養成所かどちらが向いているか分からない方は、詳しく解説している下の記事をご覧ください!
第1位 代々木アニメーション学院
- 2年間の学費230万円
- 多数の有名声優を輩出
- オープンな感情表現からスタート
第2位 アミューズメントメディア総合学院
- 年間75回の事務所オーディション
- 25~29歳が1/4で社会人歓迎!
- 声優専科は日曜夜クラス
第3位 ヒューマンアカデミー
- 全国に校舎がある
- 年間350回以上のオーディション
- 一般就職もサポート!
まずは専門学校です!
声優タレント科 代々木アニメーション学院
感情を表現する方法や、基本的な発声練習など声優として活躍するために必要なベースの部分を1年生では鍛えていきます。そして2年生ではオーディションに対応できるような実践的なレッスンを進め、仕事として意識しながら学ぶのです。
講師にはポケモンサトシ役の松本梨香さんや、ワンピースのフランキー役の矢尾一樹さんがおられ、若手の指導育成に当たります。
有名な出身者には呪術廻戦の五条先生やおそ松さんカラ松役の中村悠一さん、シンフォギア風鳴翼役の水樹奈々といった声優界を代表する声優を輩出しています。
代アニの公式サイトでは、アニメや漫画とコラボした入学案内書を無料請求できます。
こちらの入学案内書(というより、もはやアニメ情報誌!)は、在学デビューする秘訣、業界と連携したカリキュラム、先輩代アニ生のインタビュー等を掲載しています。
代アニに興味がある方含め、アニメ、エンタメ業界が気になる方に役立つ内容です。
アミューズメントメディア総合学院
東京恵比寿にあるアミューズメントメディア総合学院は、週5日の声優・俳優学科と日曜夜の声優専科の2つのコースがあります。学内オーディションが年間75日開催され、約7割という高い事務所所属率です。
声優・俳優学科の講師は、コナン園子役を演じる桜井菜桜子さん、イナイレ風丸役の西墻由香さんと現役のプロ声優です!また1年の秋からアフレコ現場にインターンで参加でき、現場で実戦的指導がプロから受けられます。
声優専科はうる星やつらラン役で有名な小宮和枝さんが指導します。29歳まで受講できるので仕事のある社会人でも受講可能で、25~29歳が1/4を占めているので大学や専門学校卒業後も通いやすい環境です。
卒業生にはリゼロスバル役の小林裕介さん、Fateイリヤ役の門脇舞以さん、フェアリーテイルナツ役や弱ペダ東堂尽八役の柿原徹也さんなど有名声優がいます。
アミューズメントメディア総合学院に興味がある方は、学校の詳細が分かる無料請求資料を利用するとよいでしょう。
ヒューマンアカデミー
北海道から沖縄まで校舎があるヒューマンアカデミーも、年間350回以上オーディションを受けることができます!大きな特徴はWマネージャー制度です。学校内のマネージャーだけでなく、業界に詳しいマネージャーがついてオーディション対策を考えてくれます。
また総合学園なので、一般企業への就職もサポートする体制があります。もし一旦就職するということになっても安心です。
有名な卒業生としてはかぐや様藤原書記役の小原好美さん、モブサイコのモブ役の伊藤節生、グランクレスト戦記のテオ・コルネーロ役の熊谷健太郎さんがいます。
おすすめの声優養成所
次に養成所のおすすめをご紹介します。
第1位 日本ナレーション演技研究所
- 年間受講料では最安
- 実力に応じたクラス分け
- 実績豊富で卒業生が豪華
第2位 インターナショナル・メディア学院
- 少人数レッスンで指導
- オーディションなしで初心者向け
- 見込みがあれば1年以内にデビュー!
日本ナレーション演技研究所
日本最大規模の声優養成所です。スケジュールの自由度が大きな特徴で、始める月と週1~3のクラス、曜日を選べます。仕事や学業をしながら、無理なく声優を目指すというコンセプトのもと、かなり良心的な学費設定になっています。週1回3時間のレッスンです。
高校在学中に入所しておくと入所金が5万円割り引かれるので、高校卒業前に入所することをおすすめします。声優になることが厳しいと分かっているけれど、一度は挑戦してみたいという方は体験レッスンに参加してみるといいでしょう!
卒業生にはキンプリ十王院カケル役やドメカノ藤井夏生役の八代拓さん、鬼滅伊之助役の松岡禎丞さん、弱ペダ鳴子役の福島潤さん、けいおん!の秋山澪役の日笠陽子さん、エヴァ綾波レイ役の林原めぐみさんなど、中堅からベテランまでたくさんの方が活躍されています。
少しでも興味がある方は、無料資料請求で詳しい情報を入手してみてください。
インターナショナル・メディア学院
日ナレのように年齢に条件が少なく、16歳以上であれば誰でも入所できます。1クラスの人数が20人程度と少人数制で、講師にしっかり教わることができます。週1日2時間のレッスン2回です。入所からデビューまでの期間が短いことをアピールしていて、最短半年という記録もあります!
基礎からじっくりレッスンを受けられ、見込みがあればデビューさせてもらえるので頑張りがいがあります。講師陣には現役声優である、西の名探偵役「せやかて工藤」を演じる堀川りょうさんやアスカ・ラングレー役「あんたバカァ?」の宮村優子さんとそうそうたる声優です。
卒業生はラブライブ!サンシャイン!!小原鞠莉役の鈴木愛奈さん、うまるちゃん海老名役の影山灯さんが有名です。二人とも入所して1年以内にデビューを勝ち取りました!できて11年の新しい養成所なので、見込んでもらえるようにアピールすることが重要です。
インターナショナル・メディア学院も無料で資料請求が可能です。
声優志望の方からいただいた質問
レイズキャリアでは、声優に関する質問を常に受け付けています。親や友達以外に質問や相談したいことがあればお気軽に問い合わせください。ここでは声優に関していただいた質問とその回答をご紹介いたします。
声に関わる仕事がしたいのですが、アナウンサーと声優だったらどっちの方が倍率が低いでしょうか?
(10代女性)
アナウンサーの場合、声だけでなく容姿も求められますし、正社員採用になるので働き方も声優と全く違うといえるでしょう。また、アナウンサーは毎年採用があり、大卒であることが前提です。
声優オーディションはエントリー条件が低いため数千倍の倍率です。一方、アナウンサーの採用試験の倍率は東京と地方で異なり、最も難しい東京キー局で330~750倍の倍率になります。倍率だけで言えばアナウンサーの方がなりやすいですし、安定していると言えるでしょう。
倍率の高いオーディションでデビューするほうが人気声優になりやすいですか?
(10代男性)
そうとも言い切れません。事務所に所属して多くの作品に出演するようになるのは実力と運次第です。倍率の高いオーディションであるほど事務所の後押しもあるかもしれませんが、倍率の低いオーディション受賞者が活躍できないわけではありません。
年齢の上限が無い声優オーディションで、10代20代の若い人ばかり受賞するのはなぜですか?
(20代女性)
建前上オーディションに年齢上限を設けていないだけで、本音では若い人しかいらないのではないか?という疑問ですね。確かに20代半ば以降だとまず受賞しないでしょう。というのも対応力が声優には求められるからです。
声優事務所としても素直な新人でないと指導できませんし、キャスティングの時に我の強い人は敬遠されやすいのです。社会人になってから声優を目指すのであれば、オーディションではなくスカウトされるように活動する方が良さそうです!
入所試験の倍率の低い声優養成所に入ってしまったんですが、今のところをやめて倍率の高い声優養成所に入り直すほうがいいですか?
(20代男性)
今の声優養成所のレッスンを最後までやり切ってください。別の声優養成所に入り直す場合、ある程度実力があるのに最初の基礎レッスンから始めなければならないということになりかねません。卒業前にはオーディションがありますから、オーディションの結果を待ってから別の声優養成所に移るのでも遅くないのではないでしょうか?