イラストレーター、絵師という職業の仕事内容
イラストレーターという職業は絵を描くことが仕事です。一口に絵と言っても、リアル寄り、アニメ調、芸術寄り、シンプルと様々な種類があり、何を仕事にするかによってまったく異なる絵を描くことになります。
絵師という職業は伝統的な日本独自の絵画職人のことを指す場合もありますが、ここでの絵師とは、オタクカルチャーで活動しているイラストレーターのことを指します。具体的にはゲームやアニメのキャラクターデザイン(以下キャラデザ)やラノベで挿絵を描き、画集やイラスト集を出すこともあります。
イラストレーターが広い意味での絵描きで、絵師が二次元コンテンツに特化した絵描きという説明が一般的です。それではイラストレーター、絵師の仕事内容をもう少し深掘りしてみましょう!
出版物のイラスト
写真集を除き、一般書やエッセイ、マンガ、ラノベなどほぼすべての本にイラストはあります。一見難しそうな本でも、イラストが表紙や解説で使われているのです。
日本では年間7万冊の本と3,000種類の雑誌+マンガが新たに発行されており、数千人から数万人のイラストレーターや絵師が出版物の絵を担当しています。
あなたがイラストレーターや絵師になった場合、出版物のイラストを担当する機会は多く、その経験は実績として分かりやすいです。実績があれば仕事を受けやすくなるので、積極的にイラスト募集の仕事を探すことが大切になります。
ゲームやアニメのキャラデザ
昔からある人気RPGシリーズ「ドラクエ」「FF」「テイルズ」、アプリゲームだと「Fate/Grand Order」「モンスト」「パズドラ」をはじめとするゲームや、原作のないオリジナルアニメ「まどマギ」「サイコパス」「SHIROBAKO」、そして原作付きのアニメでも必要なキャラデザは非常に重要な役割になります。
担当するのはイラストレーターや絵師、デザイナーはもちろん、漫画家やアニメーターがすることもあります。文字通り「作品の顔」となって、いろいろな人の目に留まるのです。非常にやりがいのある仕事ですが、実績を積んでいないとなかなか担当できない仕事でもあります。
一度担当すると、そのゲームやアニメで新キャラや差分追加の時に再び声がかかったり、別の作品で依頼がくるというように次の仕事につながっていきます。
二次創作などその他の仕事
来場者が70万人で35,000サークルが参加するコミックマーケットを始め、二次創作を発表する場はたくさんあります。頒布されるイラストや同人誌を描いているのはアマチュアイラストレーター、絵師から、商業で活躍するプロのイラストレーター、絵師です。
同人誌頒布
同人誌は儲かるのか?という疑問がよくありますがそう簡単ではありません。出展料以上、つまり黒字運営のサークルは1割ほどとなっています。趣味として参加する分には問題ないでしょうが、イラストレーター、絵師はその1割に入らなければやっていけません。
展示会だけでなく、通販をしたり、メロンブックスやBOOTH、とらのあな、で委託販売することで通年販売することもできます。注意しなくてはいけないのは、あくまでも二次創作が認めていないコンテンツも多いということです。ガイドラインがつくられているものに関しては、しっかり守って創作しましょう。
2019年時点で二次創作に多いのはFate、艦これ、アイマスになります。Fate、艦これは公式がガイドラインを示していますが、アイマスだけはバンダイナムコが二次創作を許可しているわけではないという状況ですので特別配慮が必要です。
オンライン上のイラスト投稿サイト
またオンラインでも二次創作は盛んに行われていて、pixiv、TINAMI、ニコニコ静画など有名なサイトが数多くあります。pixivはランキング上位になり注目されることで企業から仕事依頼が来たり、2016年から始まったpixiv fanboxでは、ユーザーから支援を受けたりすることで収入を得ることができます。
LINEスタンプ
また最近ではLINEスタンプのクリエイターズスタンプを販売するという仕事もあります。オリジナルスタンプを売ることができ、売上の35%を受け取るというシステムです。世界で2億人に使われるLINEですから、スタンプで年収1億円を達成したイラストレーター、絵師は26人いるといいます。
話題になったり、使いたくなったりするようなスタンプを作れれば、大きな収入源になります。
YouTubeの動画にイラスト提供
さらに音楽ジャンルでもイラストレーター、絵師の活躍の場があります。「夜に駆ける」で大ブレイク中のYOASOBIや平均3,000万回再生の美波、他にもHoneyWorks、まふまふ、天月、Eve(敬称略)といった100万回再生常連のアーティストのMVにもイラストが提供されています
元々はニコニコ動画において、ボカロ楽曲のオリジナル曲でイラストを動画にするボカロPV文化から始まりましたが、YouTubeが中心になってイラストMVはかなり一般的になりました。
ちなみに米津玄師さんは「Lemon」「パプリカ(セルフカバー)」をはじめとするイラストジャケットを自作していて、ボカロ楽曲ではPVをすべて自分でつくられていました。こだわりがすばらしいですね!
動画と静画であるイラストは対立する気がしますが、実際にはイラストレーターや絵師にとって絶好の活躍の舞台という見方ができると思います。音楽を聴くのに一番使われるメディアがYouTubeですから、「乗るしかないこのビックウェーブに」ということです。
このようにイラストレーター、絵師の仕事はものすごくたくさんあります。それでは、自分の得意な分野でイラストを描けるようになるにはどうすればいいのでしょうか?
1か月に何枚書けばいいの?イラストレーター、絵師の年収相場
イラストレーターが気になるのはイラストやデザインの納期!ですよね。納期がきついと徹夜してほぼ一日中作業することもあれば、不義理を働くことにもなります。人によって描くスピードが違いますが、大体何枚くらい描けばいいのかを解説していきます。
小さい案件なら月20~50枚で生活できます!
イラストレーターが描くイラストの単価はクライアントや実績によってまったく違うのですが、大きな案件であれば月1~数枚で、小さな案件ばかりだと月20~50枚で生活できるくらいの収入が確保できるでしょう。
描く枚数が何枚であっても、生活のほとんどを描くことに費やして、クライアントの需要を満たすイラストを作成するのです。体調管理が大事になりますね。
平均収入
企業で専属のイラストレーターとして絵を描くのか、フリーランスのイラストレーターとして絵を描くのかによって収入は大きく違ってきます。企業に所属するイラストレーターの平均収入は年収350~400万円です。
そしてフリーランスのイラストレーターの平均収入は正確な統計がなく不明ですが、1枚千円~百数十万円ですので、年収200~1,000万円になると予想できます。一般人でも知っている有名イラストレーターはそれ以上でしょうがごくごく少数です。
実績がなければ企業に所属する方が稼ぐことができ、実績があればフリーランスでより多く稼ぐことができるというのは、イラストレーターに限らずどの仕事でも共通しています。
私の意見としては、アルバイトでも何でも企業で仕事をして、それからフリーランスとしてやっていけそうなら独立すべきだと考えます。実績がないからと単価を下げてしまうと描くことが苦しくなるので、いったんは就職したほうが落ち着いて描くことに向き合えるのではないでしょうか。
仕事の内容と収入については紹介した通りですが、具体的にどうすればイラストレーター、絵師になれるのでしょうか?高校生、大学生、社会人に分けて選択肢にできる進路を紹介します。
高校生がイラストレーターになるための進路って?
高校生が選べる進路は就職、進学のいずれかです。就職の場合は、高卒でデザイナーとして出版社やゲーム会社で働くことになります。イラストを出版社やゲーム会社に持ち込んで、認められることで仕事を受けることもできます。
また進学する場合は絵の専門学校や美術大学に進む人が多いです。単に絵の専門学校と言っても、ただ課題をやらせて適当な講師がコメントする、だけでは上達しにくいでしょう。そしてイラスト以外にもさまざまな学科のある専門学校の方が、業界人と知り合う機会が多くなります。
なぜ業界人と知り合う機会が多いことが良いことなのかと言うと、仕事を依頼するイラストレーター、絵師を探している人に紹介してもらいやすくなるからです。
アミューズメントメディア総合学院
アミューズメントメディア総合学院はゲームから声優までエンタメジャンルをカバーしていて、卒業生の実績もたくさんあります。
ゲーム会社やデザイナー、将来的にはフリーランスのイラストレーター、絵師、デザイナー志望の人におすすめなのがキャラクターデザイン学科です。そしてラノベイラストレーターや漫画家、つまり出版社で働きたい人にはマンガイラスト学科が向いています。
学校内でコンペがあり、選ばれると在学中から商業作品の仕事をすることができます。つまり、描き方をただ勉強するだけではなく、トレンドに合わせて「今」求められているイラストを描けるようにする場所ということです。
キャラクターデザイン学科
キャラクターデザイン学科は「絵が得意」な人から「クリエイター」になるためのカリキュラムが組まれています。目標は、在学中にデビューしてフリーランスになること、またはイラストレーターや絵師、デザイナーとして就職することです。
デジタル、アナログの両方に必要な描写や画法をデッサン、デザイン、パースで学びます。人物を描くときに必要な、その人の情報を絵で分かりやすく盛り込む練習をキャラクター設定で学びます。学んだことをそのたびに自分の絵に取り入れていって、クオリティー向上を目指します。
キャラクターデザイン学科の講師は、「メダロット」のデザイナーやコミカライズの連載をしている漫画家です。インターンで就活をせずに就職内定が決まることもありますし、卒業生はデビュー、就職のためのサポートを手厚く受けられます。
ここ数年でもSEGAやLEVEL5といった有名企業の就職実績があり、ただ「描く」勉強するだけではなく好きなことを仕事にするノウハウがあるということです。「かくしごと」に向かって色々なことを吸収しましょう!
マンガイラスト学科
そしてマンガイラスト学科はイラストというよりはマンガ家を目指す学科ではありますが、マンガ雑誌を中心に出版社との繋がりが強いため、ラノベのイラストレーターを目指す場合はこちらの方がいいかもしれません。
マンガイラスト学科でないとイラストで編集者のコメントをもらうだけでも、電撃イラスト大賞などの公募で倍率10倍の競争を通過しなければならないからです。
マンガイラスト学科であれば編集部批評会があり、毎月編集者、それもジャンプSQやサンデー、マガジンをはじめとする少年マンガや、りぼん、花とゆめ、LaLaといった人気少女漫画雑誌の人があなたのイラストを見てその場でアドバイスをもらうことができるのです。
ここまで専門学校の話ばかりしてきたので意外に思うかもしれませんが、芸術系学部のない一般の大学に進学してイラストレーターになる人もいます。描くものについて深く学びたいという理由で、のちに絵本作家となるいぬいさえこさんは社会系の学部に進学しました。
イラストレーターや絵師にはこうしなければなれない!という決まりはないので、行きたい専門学校や大学の情報を見比べてじっくり考えてみるのが一番です。
アミューズメントメディア総合学院なら、無料の請求資料で学校の詳細を確認できます。
大学生
大学が芸術系大学もしくは芸術学部であれば話は早いです。お好きなところに就職してください。困るのは一般大学の非芸術系学部にいてイラストレーター、絵師をやりたいという人ですよね。
- 出版社やデザイン会社主催の公募のデザインコンテストやイラスト賞で受賞する
- 出版社やデザイン会社に飛び込んで無理やり仕事で覚える
- 専門学校や大学に入り直して勉強する
賞を取る実力があれば就職に困らないでしょうし、フリーイラストレーター、絵師として十分やっていけます。それくらい狭き門ですが、大学在学中から挑戦できる低コストな選択肢です。受賞できなければ諦めて、イラストを趣味や副業にするのであれば現実的な選択肢となるでしょう。
働きながら技術を身に付けるというやり方ですが、スキルがない状態で働くのはなかなかに大変です。打たれ強いイラストレーターや絵師におすすめ……と言いたいところですが、コネはしっかり作れるのでそう悪い選択肢ではありません。
お金になるかならないか、というシビアな基準で描くので、イラストやデザインを見る人の需要を考えられるようになるでしょう。後に紹介する村田蓮爾先生がこれに当たります。
もう一度大学受験から始めるのは嫌でしょうし、それ以前に、合計8年も大学に通ったらお金がかかりすぎます。一般大学や一般学部よりも学費が高い芸術系学部にいくよりも学費が抑えられて、絵を描く技術が上達するのが専門学校です。
アミューズメントメディア総合学院であれば、空き教室でイラスト編集アプリであるSAI(岸田メル先生が使用)やClip Studio Paint(各5,000円)IllustratorやPhotoshop(2つで学割適用後月2,178円)、パソコン一体型のペンタブWacom MobileStudio(20万円超)といった高額なソフトやペンタブを使うことができます。これを利用しない手はないです。
半数以上の人が大卒や社会人経験者なので、芸術系以外の大学出身であっても、大学卒業後にイラストやデザインの勉強を始めるのは遅くありません。すべてはあなたの熱意次第です。
社会人
社会人からイラストレーターになったプロは数多くいます。この後紹介する岸田メル先生、賀茂川先生、ヤスダスズヒト先生をはじめとするイラストレーターです。
やってきた仕事がデザイン系でなくても、アミューズメントメディア総合学院マンガイラスト学科の生徒は半数以上の人が大卒や社会人経験者なので、30歳以下であれば年齢だけで不利になることはありません。同じ学費を払うのに、引け目を感じて積極的にならなくて困るのはあなたです。
専門学校に行くことを考えている方は、まず無料の請求資料で理解を深めるとよいでしょう。
高卒や専門卒、大卒であるにせよ学校卒業後は、ゲーム会社、漫画家のアシスタントやデザイン会社で実際にイラストやデザインを仕事にすることが、イラストレーターになるにあたって良い経験になります。
独学VS美大、どちらの方がなりやすいのかプロの実例を挙げて徹底比較!
ここまででイラストレーター、絵師の仕事と高校生、大学生、社会人からイラストレーターになる選択肢を紹介しました。それでは実際に活躍しているプロは、どうやってイラストレーターになったのかを見ていきましょう。
大本命?岸田メル先生
初期のTwitterで公開したコスプレ画像で一躍時の人?となった美人!イラストレーター岸田メル先生の紹介です。アトリエシリーズ(アーランド)のキャラデザで有名で、芸術系の高校を経て名古屋芸術大学に進学しました。意外にも高校では美術部ではなく演劇部だったそうです。
しかし退屈に感じた大学をすぐにやめて、20歳前後でお絵かき掲示板の投稿がきっかけでイラストを仕事にし始めます。その後はアトリエシリーズを機に生活が安定するようになりました。
ゲームだけでなくお仕事アニメ花咲くいろはや、ラノベ神様のメモ帳でもイラストを描かれています。はじめからフリーイラストレーターとなるのはかなり勇気が必要だったと思いますが、同じ進路を希望する人は参考にするといいでしょう。
京都で活躍!賀茂川先生
京都市交通局利用促進の「地下鉄に乗るっ」や京都国際マンガミュージアムのPRキャラクターなどのキャラデザを担当した賀茂川先生は、イラストレーターになるまでに雑誌のライターや古着屋、輸入家具の販売や漫画家アシスタントとして背景を描いていたそうです。
半年本格的に勉強してデビューを果たしていますが、それまでの数々の仕事の経験が活きたのではないかと語っています。衣装を学ぶという意味で、ファッション業界で働くのはイラストレーターにとっていい経験かもしれません。
元祖・イラストレーター!村田蓮爾先生
雑誌の表紙イラストやアニメのキャラデザを手がける村田蓮爾先生は、大学に進学していて工業デザインを専攻していました。友人の勤務先のゲーム会社でポスターやイラストを描き、24歳で独立しました。アルバイトで実績を作って、その先の仕事につなげるという賢いやり方は試せそうです。
描きかたにも他のイラストレーターにはないこだわりがあり、線の一つ一つに意味を持たせつつも遊びの部分でやわらかさを出すのだそうです。村田蓮爾先生からはとにかく実践で「かくしごと」を始めて、良いところは伸ばし、直すところは直すというやり方がアリなのだということが学べます。
ちなみに村田蓮爾先生は、岸田メル先生、ヤスダスズヒト先生が尊敬しているイラストレーターとして挙げるような、ベテランイラストレーターです。
マリア様がみてるで人気のひびき玲音先生
美術の短大に進み、コバルト・イラスト大賞での準大賞受賞をきっかけにプロのイラストレーターになりました。そしてマリア様がみてるやお釈迦様もみてるなどのイラストを担当します。
短大時代から街中でいいと思ったものを見つけ、その理由をイラストに反映させているそうです。いいと思ったデザインを使うというよりは、根本的な良さを考えることが大事なのだとか。
ダンまちのヤスダスズヒト先生
マンガの夜桜四重奏やラノベのデュラララ!!、ダンまちが有名なヤスダスズヒト先生はイラストレーターで漫画家でもあります。大学でチラシ作りのバイトをしていましたが、怪我でやめてイラストを始めました。
その後は同人活動を続け、大阪から東京の出版社までイラストの持ち込みをして仕事の依頼を受けるように。デュラララ!!の大ヒットと漫画家としても成功したことで、キャリアを確固としたものにします。
イラストで意識していることは引っ掛かりを作ることだそうです。きれいなイラストはきれいなだけで終わってしまうので、見た人が気になるように描くといいます。
そして最も大事だと言うのが根性です。やはり才能云々ではなく、たくさん描かなければイラストに成長がないので当然でしょう。常に時代に合わせて変化していくことが求められるイラストレーター、絵師ですから工夫し続ける根気が必要です。
イラストレーター、絵師を副業にするのはどうなの?
社会人からでもイラストレーターになれるということは、イラストが描ける普通の社会人でも副業にできるんじゃない?と考える人もいるでしょう。イラストレーターや絵師が、副業でやれる仕事なのか紹介します。
現に、2018年に副業が推進されはじめてからというものの、SKIMA、Creema、ココナラといったイラスト販売サイトや、クラウドワークス、ランサーズといった外注業務サービスは活気づいています。
イラスト販売サイトはフリマやメルカリの要領で自分で値段をつけて、買ってもらうという流れです。シンプルに時給換算で1,000円以上とするかどうかは自分で決められます。難点とすればデータではなく実物を送る場合、送料がかかることです。
外注業務サービスで働く場合、いくらで受けるか自分で基準を作り、それに合う募集に応募することになります。必ずしも希望通りの仕事が出来る訳ではなく、他の応募者よりクオリティーが高いと思われなくては仕事を受けられません。
また相場は1枚千~数十万円ですが、納期が短いものが多いので同時に複数受けることは難しくなっています。月5万円を目指す場合、結婚式におけるウェルカムボードや新しく開業するお店のショップデザイン(ロゴ)など、ひとつの分野に特化して受注しやすくすると比較的簡単に達成できそうです。
イラストレーター、絵師志望の方からいただいた質問
レイズキャリアでは、イラストレーター、絵師に関する相談を24時間受け付けています。そこで、イラストレーター、絵師志望の方からよくいただく相談とその回答を紹介します。
絵を描くのが好きで、将来の夢はイラストレーターなのですがどうすればイラストレーターになれるのか教えてください!
(10代女性)
どうすればイラストレーターになれるのか分かりにくいですよね。イラストを公開することが仕事につながります。イラスト賞に応募したり、pixivやTwitterでイラストを公開したりして、企業の担当者の目にとまるようにアピールしていきましょう。デザイン系の会社に入ることも良い経験になります。
美大か専門学校かで迷っています。どちらが良いか教えてください!
(10代男性)
そもそも美大に行くのと専門学校に行くのとでは難易度がまるで違います。美大は上位大学を目指す場合、何年も受験し続ける可能性があるのです。一方専門学校は入学が簡単で、すぐに描く勉強が始められるのでより実践的な技術を短期間で習得できます。美大だから採用、専門学校だから採用ということは少ないので、尊敬するイラストレーターのやり方に習うのがいいでしょう。
新規IPでリリースされるゲームのキャラデザをやりたいのですが、ゲーム会社に入るのに、絵の技術以外で必要なことはありますか?
(20代男性)
ゲームのキャラデザは花形の仕事で、多くのイラストレーターはスマホゲームのマイナーなキャラを担当することになります。イラストがうまいことはもちろん、強調する部分によって描き方の使い分けが求められるのです。人気ゲームのキャラ構図やアクセントがどこにあるのか分析して、まずは同じことができるようにしましょう。
趣味でやっているイラストを副業にしてみたいのですが、どのソフトが人気なのでしょうか?周りに描いている友人がおらず誰にも聞けないので……。
(20代女性)
趣味を副業にするのは時代の流れに合っていて、ぜひ応援させていただきたく思います。さて、よく使われている描画ソフトはPhotoshop(フォトショ)、Illustrtor(イラレ)とClipStudioPaint(クリスタ)です。使用者が多い方が困ったとき調べやすいので、ぜひ使ってみてください!