警備員は社会の底辺?そう言われる理由と実は底辺じゃない4つの理由

警備員が社会の底辺と言われがちな理由

警備員について調べていると「警備員は社会の底辺」という意見を目にすることがあります。

それが本当かどうかは置いておいて、まずは警備員が底辺と言われがちな理由をまとめていきます。

警備員が社会の底辺と言われがちな理由

肉体労働に対するイメージ

身体が資本となる肉体労働に対して、マイナスのイメージを抱く方はまだまだ多いものです。

確かに、雨が降っている時や冬場の寒い時期でも外で警備する現場があることも事実で、人によってはやりたくない仕事なのかもしれません。

ただ警備をしている方自身は、「じっとしているだけだから、他の仕事より楽」と感じているケースは多いです。

どうしても人目につく仕事ですので、「ずっと立っていなきゃいけない地位の低い仕事と言えば警備員」というネガティブなイメージを持つ方が一定数いらっしゃいます。

誰でもできると思われている

警備員と聞いて「誰でもできる仕事」「高齢者も就職できる」といったイメージを抱いている方は多いでしょう。

「誰でもできる警備の仕事がある」ということは間違いではありません。高齢な方でもできて、若い方であればとても楽な現場があることも事実です。

しかし、一定の資格や経験がないと就けない警備の仕事もあります。輸送警備や機械警備、身辺警備などが挙げられます。

最初は誰でもできる仕事からスタートしたとしても、希少価値の高い警備員となることは可能なのです。

平均年齢が高い

警備員の平均年齢は50歳前後と言われています。定年退職した方が選ぶ仕事であることが平均年齢を押し上げているのでしょう。

こうした事情があるため、仕事ができなくなった人が最後に行き着くのが警備員、というイメージがあるのです。

そのため、若者がする仕事ではないという風潮があることは事実です。

若い人が来ると、警備員の中にも「他の仕事に変えた方がいいんじゃないか」と言ってくるケースもあるくらいです。

現場によっては周囲の対応が冷たい

現場によっては、大工さんなどの職人からは下に見られてしまうこともあります。

職人としてのプライドが高くて「警備員は誰でもできる」という先入観があると、警備員に冷たい態度で接してしまうのでしょう。

交通誘導では立場を低くみられがち

交通誘導をしていると、道行く人や車の運転手にクレームを言われることがあります。

これは、警備員の交通誘導は、権限が弱いことが理由でしょう。

警備業法では、警備員の誘導に強制力はありません。あくまで要請なので、無視しようとする方、文句を言う方がいるのです。

こうした立場の低さが、周りの方や警備員自身に「警備員は底辺」という意識を植え付けているのかもしれません。

なお、施設警備ではここまで立場が低く見られることは少ないです。

商業施設なら、その建物を所有している法人が警備会社および警備員を手配しています。

そのため、警備員にもある程度の裁量があり、危険人物や施設の規則に反する人がいれば、退場を言い渡すことができます。

クレームを受ける立場

施設警備にしても交通誘導にしても、現場で起こるトラブルはまずは警備員が対処することになります。

もちろん、ほとんどの方が指示に従ってくれる方ですし、罵倒を浴びせるような方はまれです。

それでも中には、「なんでここが通れねえんだよ」「なんでお前の言うことを聞かなきゃいけないの?」などの理不尽な発言をするクレーマーもいます。

やる気のない警備員がいる

警備員に興味がある方は、人を話す機会が少ない点に魅力を感じている方も多いかもしれません。

実際に警備員の中には、物静かな方、悪くいえばコミュニケーションが苦手で暗い方も多いです。全くやる気がなく愛想が悪い方もいます。

警備員として働く上では他の方はあまり関係がないのですが、こうした影響で「警備員は愛想のない方が多い」という印象も持っている方も一定数いらっしゃいます。

給料が低いと思われている

警備員は給料が低いと思われがちで、上限があることは事実です。警備会社のビジネスモデル上、警備員に一定以上の金額を払うことができないからです。

しかし、しっかり出勤すれば稼ぎやすい仕事としても有名で、給料が低いとは言えないでしょう。

一般的に警備員の給料は、出勤時間、出勤日数によって決まります。

社歴が浅くても残業や夜勤を含めると、しっかり稼ぐこと可能です。正社員3年目で400万円程度稼がれる方も多くいらっしゃいます。

そもそも警備員を底辺と思っている人は少ない

そもそも警備員を底辺と思っている人は少ない

この記事を読んでいる方は、インターネット上で警備員について調べていて、警備員=底辺という発言や記事を見つけた方が多いかと思います。

ネットではどうしても人を見下して過激な発言をする方が目立ちます。

しかし、実社会には警備員を底辺と思って見下す人はほとんどいません。働いていて嫌な思いをすることはほぼないのです。

むしろ、警備員=安全を確保してくれる人、というイメージを持っている方が大半です。

そのため、通行人に挨拶されることはもちろん、「お疲れ様です」「ありがとうございます」といった感謝の言葉をかけてもらえる機会は多いです。

他人のイメージを気にしすぎるのはもったいない

ネット上の意見やイメージで、警備員は底辺の職業という勘違いをして、警備員を選ばないのはもったいないでしょう。

暇な時間も耐えられるなどの適性があれば働きやすく、就職しやすい、一定水準の収入が見込めるといったメリットがある職種だからです。

どの職業に対しても、見下したり馬鹿にしたりする方はいます。政治家は国民から多くの避難を浴びますし、大手企業の社長は株主や顧客から日々文句を言われます。

人を馬鹿にしたいだけの少数派の意見は気にせず、自分に合っているかどうかで警備員になるか決めた方が後悔のない転職ができるのではないでしょうか。

警備員が底辺じゃない理由

この記事の冒頭では、警備員が底辺と言われがちな理由について挙げてみましたが、実は底辺ではないと言い切れる根拠があります。

警備員が底辺じゃない理由

警備員は世の中に必要不可欠な仕事

工事現場や施設における安全、歩行者や車両の安全を守るために、警備員はなくてはならない仕事です。

警備員は世の中に必要とされていて、それを底辺などと言って馬鹿にする権利は誰にも無いでしょう。

また、日本は治安が良いので、警備の重要性が理解されづらい傾向にあります。

道路交通にしても商業施設にしても、安全はタダで手に入るものではありません。警備員がいるからこそ成り立つものです。

「職業に貴賎なし」という言葉があります。

もちろん、それぞれの職業を比較すれば、希少性や難易度に差はあります。

しかし、詐欺のごとく人を騙す仕事を除き、人の役に立っている仕事に底辺と呼ぶべきものはないのではないでしょうか。

やりがいや工夫しがいがある

「警備員は立っているだけの楽な仕事」

警備員を経験したことがない方だと、このように思われている方も多いかもしれません。

しかし、立ちっぱなしだからこその苦労もありますし、通行人や作業を行う方へ配慮するために工夫できる点はいろいろあります。

実際に警備員をしたことがある方は、ただ立っているだけではなくて、やりがいもあるし、自分なりに工夫ができると分かっていらっしゃることでしょう。

キャリアアップすることも可能

施設警備や路上での警備は就職しやすい一方で、機械警備や輸送警備には資格が必要となることがあります。

機械警備業務管理者や警備業務検定といった資格が挙げられます。

こうしたステップアップをしていけば、年収500万円以上も十分可能です。

警備員の給料が低いというのは、資格や経験がない警備員やアルバイトの警備員の姿を切り取っただけのイメージでしかないのです。

「自分に合っている仕事」かどうかが重要

給料がとても高いわけではない、比較的採用されやすいといった点から、底辺と言われてしまう警備員の仕事。

しかし、一番大切なのは、働く人にとって「自分に合っている仕事」かどうかではないでしょうか。

  • 社会的には多少認められていても、毎日満員電車に揺られて、つまらなそうな顔で嫌々会社に行く方
  • 周りの方にたまに苦言を呈されることがあっても、本人はそれなりに楽しく警備の仕事をしている方

幸せなのはどちらでしょうか。

自分が好きな仕事をしている方の方が幸せなはずですし、それ以上に大切なことはないでしょう。

警備員の社会的信用は、正社員とアルバイトで違う

底辺かどうか判断するために、社会的信用があるかという観点からも考えていきましょう。

社会的信用がない方は、賃貸物件を借りにくい、家や車を買おうとしてもローンの審査に通らないということになります。

結論から言えば、警備員の社会的信用は収入、勤続年数や雇用形態次第です。

どの職場も数ヶ月しか続いていない、雇用形態がアルバイトである、家賃やローンを払える水準の収入がない、となると社会的信用がなく、家を借りたりローンを組んだりしにくくなります。

つまり、他の職業と同じですね。

警備員でも正社員として数年勤務すれば、400万円以上の年収に達します。

こうした方であれば、金融機関からの評価も問題ありません。実際に、警備員の中でも持ち家に住んでいる方、新車に乗っている方は多くいらっしゃいます。

警備員への転職については以下の記事で詳しく解説しています。

警備員に転職するべき?給料や仕事内容、評判を解説!体験談も紹介!

「底辺」と言われる原因となる警備員がいることは事実

警備員として現場に行くと分かりますが、ギャンブルやお酒が好きで、その日暮らしの生活を送っている方もいらっしゃいます。

こうした方がいるのも、警備員が底辺と言われる理由の一つでしょう。

勤務態度が悪く、出勤日数も最低限なので、割の良い仕事を任せてもらえず、収入も低くなります。

ずっと雑踏警備や施設警備の現場で、給与が良い現場を任さられることもありません。

こうした生活を送っている方は、すでに自他共に「底辺」と考えてしまっているのかもしれません。

警備員の転職について悩んでいる方からいただいた質問

レイズキャリアではキャリアや転職に関する質問を受け付けております。ここでは警備員への転職を考えている方からいただいた質問をご紹介します。

通行人を止めることができず、無理やり工事現場を通られて、後で現場監督から怒られました。こうしたことが起きるたびに自分は底辺なのだなと落ち込みます。(50代男性)

誰にも必要とされていない職業に責任は生じません。現場監督から怒られるということは、それだけ頼りにされている、役割が与えられているということでもあります。時には理不尽な方に出くわすこともあると思いますが、うまくなだめつつ誘導できると良いですね。

警備員に就職しようとしていることを周りに相談すると、「若いのにもったいないから、違う仕事にした方が良い」と言われます。若い時から警備員になるのは避けた方がよいでしょうか。(20代男性)

正社員の警備員は昇給や賞与もあるので、働きはじめてから数年は給与が高くなりやすいです。一方で、一定以上の年収は望めないので、若いうちから警備員になるのはもったいないと言う方がいらっしゃるのでしょう。

一部では警備員のイメージが悪いことは分かっていますが、私は気にしていません。そのほかには、デメリットはあるでしょうか(50代男性)

実績などが数字では残りにくいため、他の業界への転職が難しいことはデメリットに挙げられるでしょう。

人工知能を搭載したカメラや視野角の広いドローンの開発といった話を聞くと、警備員の需要はなくなるのではないかと不安になります。警備員として長く働くのは難しいでしょうか。(40代男性)

ある程度の機械化が進んだとしても、人間が一切必要なくなることは考えにくいです。また、技術的には可能であっても、人間の方がコスト面で勝っていれば機械の導入が進めないということもあります。今後も警備員の需要は簡単にはなくならないでしょう。

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