獣医師が転職に失敗しない5つのコツ!転職理由、男女年代別口コミも紹介

獣医師が転職に失敗しない5つのコツ!転職理由、男女年代別口コミも紹介

獣医師の転職理由

動物病院における獣医師にとって、小さな動物たちを救うことができる点が何よりもやりがいになります。

こうしたやりがいがある一方で、不満や将来への不安が生じやすく転職を考えている方の割合が高い職種でもあります。

執筆者情報
株式会社スタルジーの代表の飯塚です。私は、厚生労働省指定実施機関から職業紹介責任者に選任された転職のプロフェッショナルです。また、前職は東証一部上場の人材紹介会社に勤めておりましたので、現在の転職市場もよく理解しております。今までに得た知識と経歴を活かして、この記事を執筆しております。

獣医師の主な転職理由をまとめました。

獣医師の転職理由

給与の低さ

獣医師の平均年収は約600万円です。

令和元年における日本人の平均年収である436万円よりは多いものの、「今の給与では割に合わない」と感じている方も多いです。

獣医師は、難易度の高い国家資格の取得が必要で、動物の命を預かる責任の大きい仕事です。

さらに緊急手術や当直もあるので、不規則な勤務体系、長時間労働を強いられがちです。

こうした激務とも言える労働環境に対して、十分な給与が払われているとは言えません。

また、現職において給与が伸びる可能性が見いだせないことも主な転職理由です。

年の昇給は5,000円前後しかない、ポストが院長と副院長くらいで大幅な昇給が望めないといった状況があります。

スキルアップしたい

数年間同じ動物病院に勤めると、一通り業務を経験することになります。

特に小さな病院では大規模な手術を行うための設備が整っていないケースがあります。「毎日同じような診察ばかりで退屈」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないしょうか。

一方で、ハード面での環境が整っていてもステップアップしにくい病院では、獣医師の人数が多く最初の数年は雑用ばかり、という状況に陥っている方もいます。

将来のキャリアや開業を見据えて、より幅広く高度なスキルを身につけるために転職するのは合理的な選択です。

同じ職場に1年ほど勤務している獣医師のうち、半数以上が転職を考え始めているという調査結果もあります。

ライフイベント

どの職種にも共通する点ですが、引っ越しや結婚、出産といったタイミングで転職を考える獣医師の方は多いです。

女性に限らず、男性においてもライフイベントの影響は大きいです。

特に30代、40代の男性獣医師は、家族が増えて給与を上げるために転職、開業を選択することになります。

なお、パートナーの勤務地が変わった場合でも、その土地で勤務先を探すことができるのは獣医師の強みですね。

動物病院の体質が古い

職場によっては古い体質や体制に苦労しているケースもあります。

特に多いのが教育の不十分さです。

診療や施術は見て覚えろ的なスタンスの院長や、新人の数年間は雑用ばかりで学ぶことができないといった点に不満を抱えることになります。

他の病院との違いに気づいた

各病院によって、給与や勤務体系は大きく異なります。

また、小さい病院であれば院長の意向が色濃く反映されます。

就職の時には条件交渉や職場の比較を行っていなかったものの、後から不満が出て来たという方も多いのではないでしょうか。

時短勤務で働きたい

動物病院業界は、いまだにフルタイムでの募集しか行っていない職場がたくさんあり、固定化された働き方に悩んでいる方も多いでしょう。

しかし、カルテの引き継ぎを効率的に行うなどうまく役割分担している病院もあります。

もちろんこうした病院は求職者から人気があるので、応募する時には自分のスキルや経験をどのように役立てることができるのか、といったアピールも重要になってきます。

転職、開業した獣医師の口コミ

獣医師には様々なキャリアがあることを知っていただくために、転職、開業した獣医師の方のキャリアと現在の働き方をご紹介します。

病院勤務(40代男性)

都心の大規模な動物病院から、獣医師2人体制の小さな動物病院に転職された方の口コミです。

転職の動機

前職の動物病院では、全てが慌ただしく小動物とも飼い主の方とも向き合えなかったです。勤務時間も長かったので働き方を変えたいと思いました。

現職の良い点

今の動物病院では、診療だけではなくお預かり、カットやシャンプーも行っているので、小動物とも飼い主ともしっかりコミュニケーションが取れていると思います。

現職の大変な点

小さい病院なので受付や雑務もこなしますが、以前ほどの忙しさ、労働時間ではないので大変とは感じていないです。

動物病院勤務(20代女性)

チェーン展開する動物病院から、一次診療を行う個人経営の動物病院へ転職された方の口コミです。

転職の動機

新卒で入った前職では、時を経るにつれて院長からのパワハラが悪化していきました。当時はかなり精神的に追い詰められており「とにかく辞めたい!」と勢いで退職しました。

現職の良い点

手術の経験が豊富な院長なので、スキルアップにつながる職場だと感じています。

現職の大変な点

前職では携われなかった手術も行うので学ぶことは多くあります。

動物病院勤務(30代男性)

大学付属の動物病院から、10店舗以上を展開する大手グループ動物病院に転職された方の口コミです。

転職の動機

最先端の設備がある病院で難しい症例とも向き合いたいと思い、新卒では大学附属の動物病院に就職しました。将来は開業することも考えているので、一般的な動物病院への転職を決めました。

現職の良い点

教育制度が整っていたこともあり、ステップバイステップで動物病院における獣医師の役割を学ぶことができています。

現職の大変な点

働き始めた頃は、飼い主との円滑なコミュニケーションに苦労しました。

開業獣医師(50代女性)

大学の研究員、動物病院勤務などを経て40代で開業というキャリアを歩まれた方の口コミです。

開業の動機

前職では受け持った診療の全てを担当することができず、途中で院長に任せる機会が多いことにもどかしさを感じていました。ある地域の動物病院が閉院するとのお話を聞き、自分で開業することを決意しました。

現職の良い点

最初から最後まで診療を担当できるので、責任が大きい分、元気になってもらった時のやりがいも大きいです。

現職の大変な点

全ての責任が自分にあるので各病気について勉強する時間が増えましたし、プレッシャーもあります。

動物病院への転職に失敗しないコツ

動物病院への転職を考えている獣医師の方に覚えておいてほしい点を5つ挙げました。

動物病院への転職に失敗しないコツ

円満に退社する

動物病院業界は狭く、院長同士の横のつながりも築かれています。今後のキャリアのためにも円満な退社を心がけましょう。

小さな動物病院では代わりの獣医師を見つける時間が必要なため、退職しようとすると強く引き止められるケースが多いです。

希望退職日が決まったらできるだけ早く辞意を伝えておきましょう。

また、動物病院の繁忙期である4〜6月は避けることが無難です。

十分な実習期間がある病院を選ぶ

動物病院では、面接がない代わりに実習期間があることが一般的です。

面接での受け答えで判断するよりも、実際に業務をしてみてスキルや人となりを見て判断するのは納得できますね。

(面接がある病院ではおおかたの場合、採用の決定権を持つ院長が面接を担当します。)

なお、実習期間は病院ごとに違いがありますが、平均は1週間と言われています。

実習期間が1日などあまりに短い場合は、院内や院長の雰囲気が分かりにくい、どのような業務がメインになるのか把握できないといったデメリットがあります。

実習期間に病院の特徴を把握する

十分な実習期間があると、手術の際に飼い主とのコミュニケーションを大切にしているか、勤務している獣医師のレベル、設備の充実度といった点を見る機会を持つことができます。

すでに働いている獣医師の人数や年齢、よくある症例や手術の種類などを踏まえて、自分はどのような仕事を任せてもらえるのか考えてみましょう。

大きな病院において先輩の獣医師が多すぎると、経験したかった手術の数をこなすことができないといった状況になりかねません。

病院が求めているポジションと、自分が専門性を高めたい領域を一致させることで、理想のステップアップを実現することができます。

専門性が高められる病院を選ぶ

今後のキャリアを考えて、専門性を身につけることを重視して転職先を選ぶ道もあります。

動物眼科病院などの特化型の動物病院であれば、自分が興味のある分野、好きな分野の専門性を高めることができます。

こうした病院は、完全予約制、または他の動物病院から紹介してもらった方が訪れる二次診療向け病院として営業していることが多いので、緊急の業務が発生しづらく残業が少ないというメリットもあります。

残業時間を確認する

最初の職場で、福利厚生や働き方の詳細について確認していなかったことを後悔した方は多いのではないでしょうか。

最も不満が生じやすいのが、残業時間や残業代についてです。

「みなし残業制なのでいくら残業を強いられても給料は増えない」「深夜まで勤務することも多く月の残業時間は100時間以上」といった病院もあります。

面接の場において詳細な残業時間について聞くのは難しいでしょうから、実習中の様子を確認してみる、前もって家庭状況を伝えておいて長時間の残業が難しいことを伝える、などの工夫をしてみましょう。

獣医師の転職方法

数年間勤めた獣医師であれば、病院や企業側が求めるスキルや経験が身についていることがほとんどなので比較的転職しやすい傾向にあります。

実際に転職を初めてから3人に2人が1ヶ月以内に転職先を見つけているという調査結果もあります。

獣医師の転職方法とそれぞれの特徴をまとめました。

獣医師の転職方法

直接応募

自分が就職したい動物病院が決まっていれば直接応募する方も多いでしょう。

ただし、応募の時点で詳細な条件が確認できない条件交渉を自分で行う必要があるといったデメリットがあります。

また特に希望する動物病院がない場合は、応募する病院を探すために時間がかかってしまいます。

転職中の獣医師の半数以上が1日あたり2時間以上情報収集に時間をかけているといいます。

知人の紹介

卒業した大学の恩師や友人、学会でつながった獣医師の方から転職先を紹介してもらう方法もあります。

お互いの信頼関係ができていれば、条件や働き方を把握することができ、応募した際には採用されやすくなることもあるでしょう。

ただし、選択肢は少ないいざという時に辞めづらいという欠点があります。

転職サイト

他の職種ではよく利用される転職サイトですが、一般的な転職サイトにおける獣医師の求人は多くありません。

転職経験のある獣医師のうち6割以上が転職サイトを利用したことがないという調査結果もあり、いかに紹介や直接応募が多いかうかがえます。

獣医師の転職では、広い人間関係がないと難しい、多くの求人を比較することできないといった現状があることが分かります。

転職エージェント

自分にマッチした病院を見つけたいのであれば、動物病院業界に詳しい業界特化型の転職エージェントを利用することがおすすめです。

転職エージェントであれば、転職サイトや病院のホームページでは分からない点も把握しています。

非公開求人を含め、院長の特徴や病院内の雰囲気をふまえて、あなたの希望に合った職場を提案してくれます。

また、専任のキャリアアドバイザーがキャリア相談、履歴書へのアドバイス、面接対策、条件交渉を行ってくれる点も求職者にとって心強いでしょう。

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転職を考えている獣医師の方からいただいた質問

レイズキャリアでは、転職に悩む方からの質問を受け付けております。ここでは転職やキャリアに悩む獣医師の方からいただいた質問と回答をご紹介させていただきます。

育児や介護があるためパート勤務へ切り替えたいのですが、現在の職場にそういった交渉をしてもよいのでしょうか。
(30代女性)

長期間働いている職場なら、条件を提示すれば検討してくれることもあるでしょう。ただし、パート勤務をする獣医師の例はあまり多くないため受け入れてくれない可能性もあります。女性が多い、または院長が女性の動物病院では柔軟な勤務形態を採用していることも多いです。現職を続けながら条件に合う職場を探してみるとよいかもしれません。

新卒2年目で動物病院で働いている者です。現職がとてもしんどいので獣医師として転職するか、思い切って他の業界に転職するか迷っています。獣医師の将来性についてどう思いますか?
(20代女性)

獣医師は免許さえあれば、いわゆる「食いっぱぐれない仕事」として安定していると思います。ただ、人口が減少している日本においては需要が減少していくことは否定できません。実際にペット数は2008年をピークに減少に転じています。勤務医として働くにしても開業するにしても差別化できる専門性を身につけていけるとよいですね。

開業した獣医師の友人で過労で倒れた方がいます。開業しても大変だと思うと未来に希望が持てません。
(30代男性)

やはり動物病院を開業するとなるとマネジメントが重要となりますね。開業前に被雇用者として院長または副院長の立場を経験しておくと、そういった事態は防ぎやすくなるでしょう。

新卒からずっと同じ動物病院に勤務してきましたが、今更ながら違う職場に転職したいです。今からでも転職は可能でしょうか。
(40代男性)

獣医師は年齢を重ねてからでも転職しやすい職種です。40代以降の獣医師の転職に詳しいエージェントをご紹介することも可能ですのでフォームからお問い合わせくださいませ。

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