介護職を辞めて転職!辞め時はいつ?
介護職に不満が多い、辞めたいと思っていても、「勇気が出ない」「なかなか踏ん切りがつかない」「なんとなく働き続けてしまっている」という人が多いのではないでしょうか。
当サイトが実施したアンケートにおける退職理由のベスト3は、「体力的に大変」「給与が少ない」「人間関係が難しい」となりました。
アンケートに寄せられた体験談の一部をご紹介します。
50代女性
40代女性
30代女性
介護職の仕事の悩みや体験談について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
介護職を辞めたい理由は人間関係!体験談ではおばさんが悩みの種?
介護職のストレスが限界!精神疾患、精神を病んだ方の体験談も紹介
ただ、上記のような悩みを抱えていても、辞めるきっかけがなかなか無いという方向けに、特に介護職の辞め時と言われる4つのタイミングについてまとめました。
中には、就職したばかりだけど辞めたいと思っている方もいるのではないでしょうか。就職から短期間で退職することについては以下の記事で解説しています。
3ヶ月分の生活費が貯金できている
「ほとんど休みが取れないから働きながら転職活動ができない」「介護職を辞めてから転職先が決まらなかったらどうしよう」といった悩みで介護職を辞められない方や転職活動を始められない方がいると思います。
まずは、3ヶ月分の生活費が貯金できているかを目安にしてみましょう。
自分の都合によって退職した場合は、失業保険が支払われるのは3ヶ月後です。そのため辞めてから転職活動をする場合は、最低限この期間の生活費を確保する必要があります。
勤務先で配属や体制の変更がある
配属や体制の変更がある時には、比較的辞めやすいタイミングです。
施設側としても職員の調整がしやすいですし、業務の引き継ぎもしっかり行うことができます。
身体に異常が出た
長時間労働やストレスで身体に異常が出たのであれば、まずは休養することをおすすめします。
原因が介護職の業務内容や働き方に問題があるのであれば、異業種への転職を考えるようにしましょう。
ライフステージが変化した
結婚や妊娠のタイミングは多くの人がキャリアについて考え直す時期です。
女性の場合は結婚や妊娠のタイミングで退職される方もいれば、将来に向けて貯蓄が必要だと考えて他業種に転職する方もいます。
男性の場合は、結婚を考えた時に介護職の給与では不十分と考えて、転職を考え出す方が多いです。
介護業界から異業種に転職できる?するべき?
結論から申し上げれば、介護職から異業種への転職は十分に可能です。
一般的に、20代、30代前半であれば、転職し易い傾向にあります。それ以上の世代でも転職は可能ですが、いままでの経験が活かせる職場をメインに探した方がよいでしょう。
特に介護業界以外を経験したことがない人は、他の業界、職種にチャレンジすることが怖いと感じる方もいるでしょう。
迷っているのであれば転職するべきと言えます。その理由をいくつか列挙しました。
体力的・精神的な強みを持っている
介護業界は体力的・精神的なタフさが求められます。
長時間労働や夜勤が必要な職場ですから、激務と言われる企業であっても体力的には楽になることが多いです。
また、利用者やその家族からクレームに悩んでいる介護士の場合、転職してから精神的なゆとりが生まれたという例は多いです。
年収が上がる可能性が高い
介護業界は平均年収が、全業界の平均年収と比較して低いため、異業種に転職すると年収がアップする可能性が高いです。
介護職はいつでも戻れる
介護業界は人手不足であることが知られていますが、高齢化によりその傾向は今後も継続することは間違いありません。
介護職の経験者は、仮に転職に失敗したり転職先でうまくいかなかったりしても、介護職として復職できるというメリットがあります。
介護業界内での転職について知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
介護職の転職理由、志望動機の伝え方、介護士の転職先の選び方を解説
過去に介護の転職で失敗してしまった方には、転職の失敗談や後悔しない転職についてまとめた以下の記事がおすすめです。
介護の転職で失敗しない・後悔しない秘訣を解説!体験談や事例も紹介
介護職からの転職を成功させるポイントとは?
介護職から異業種に転職する先に心がけておくべきポイントをまとめました。
自分の適性を知る
転職の準備において大切なのが自己分析です。
介護職として働いていた時にどんな点にやりがいを感じていたのか、逆にどんな点にはやりがいを見出せなかったのか。また、将来はどのように働きたいのか、理想のライフプランはどんなものか。
自分をしっかり知っておくことで自分に合った転職先を見つけることができます。
希望条件を整理する
自己分析に基づいて、希望の年収、休日日数、勤務時間、働き方、業種を整理してみましょう。
適切な時期に始める
転職活動のための資金を貯めておき、退職前にできる情報収拾などを完了した上で開始することが理想的です。余裕があれば、職場への影響を最小限にできるか、といった点も考えてみましょう。
また、転職市場が活発になるのは、1〜3月、9〜10月と言われていることも覚えておくとよいでしょう。
ビジネスマナーを学んでおく
介護職の経験しかない方であれば、ビジネスマナーを知らないこともあるでしょう。
メールのマナーや面接での振る舞い方など、基本的な点はおさえておくべきです。
転職エージェントや転職サイトを活用する
「転職活動の進め方が分からない」「ビジネスマナーに不安がある」といった場合は、転職先を探すサポートやアドバイスをしてくれる転職エージェントを利用してもよいでしょう。
介護職からのおすすめ転職先は?
介護職からのおすすめ転職先はこちらのページにまとめていますので、参考にしてください。
やってられない介護職から転職した体験談!辞めたいが辞めてよかったに!
介護職を辞めて良かった点をまとめました!
介護職から異業種に転職された方から、転職して良かったこととして挙がることが多いポイントをまとめました。
給与が上がった
前述した通り、介護職から異業種へ転職すると給与がアップすることが多いです。
給与に不満を抱いて転職を決意する方が多いので、転職して良かったこととして真っ先に挙がることが多いです。
残業代が支払われる
利用者や施設の都合によって残業が必要になることも多い介護の現場ですが、勤務体系が曖昧でサービス残業になっている施設も少なくありません。
本来は当たり前ですが、転職してからしっかりと支払われるようになるとありがたいですね。
頑張りが反映される
介護職ではいくら利用者の方を丁寧に介助していたとしてもなかなか評価には反映されないものです。ましてや、適当にやっている職員が近くにいる時は納得がいかないでしょう。
営業職などインセンティブがある職種ではなくても、評価制度がしっかりとあり昇給が見込める職種あればモチベーションアップにつながります。
生活習慣が改善される
夜勤が多く、「生活のリズムが崩れがち」「夜にぐっすり寝れない」といった方にとって、転職によって規則正しい生活で睡眠時間が確保できること、健康的な生活が送れることのメリットは大きいでしょう。
休日が増えた
長期休暇が取りにくいことは、多くの介護職員に共通している悩みかと思います。
土日がしっかり休める、有給休暇が消化できる、といった点は、身体的にも精神的にも大きなメリットです。
腰痛など身体の痛みがなくなった
介護職であれば、身体のどこかしらを痛めている方は多いのではないでしょうか。
「もう介護の仕事が続けられない」というレベルになってから、転職をされる方も多いですが、身体は何よりも大事な資産です。自分の身体とよく向き合いましょう。
合理的に仕事ができる
介護施設では、その企業の方針やベテラン職員の意向によって、業務の進め方が規定されているケースが大半です。
そのことにストレスを溜めている方も多いので、合理的なやり方で仕事を進められる企業に就職できたことをメリットに挙げられる方もいます。
介護職を辞めて転職した方の体験談を紹介!
介護職を辞めて異業種に転職した方の体験談をご紹介します。
事務職へ転職した23歳女性Mさん
高校卒業後、介護業界に就職しました。介護の仕事内容自体に特に不満はなかったのですが、人間関係に不満があり、2年目に他の介護施設に転職しました。
しかし、転職先の施設でもやはりギスギスした人間関係で、特に上司の方とうまくやっていけませんでした。また、求人募集にあった条件よりも悪い待遇だったことにも不満でした。
どちらの施設も人手の確保に苦労しており、その余裕のなさから悪い雰囲気になっているということに気づきました。また、同期の友達と比較しても勤務時間が長く勤務日数も多かったため、「異業種に転職した方が良いのかも」と思うようになりました。
現在は、派遣社員で事務として働いていますが、介護職時代よりも給与は少し上がりましたし、残業なしでしっかりお休みがもらえるので満足しています。また、人間関係にも悩まなくていいので私には合っているかなと思っています。
製造業に転職した28歳男性Nさん
大学卒業後に、介護士として働き始めました。常に自分が必要とされている職場ですから、やりがいもありましたし、介護業界内でキャリアアップしていくために資格取得のための勉強も頑張っていました。
しかし、資格取得後も昇給は微々たるもので、体力的な厳しさを感じていきたにも関わらずマネージメント側になるにはまだまだ時間がかかりそうでした。
そこで介護業界内での転職を前提に転職活動を始めましたが、他の施設でも募集しているのは現場のスタッフばかりだったため、異業種への転職を考えるようになりました。
未経験でも転職可能で給与が高いということで、製造業を中心に探しました。
就職できた職場では、基本的に座った作業ですので体力的な大変さは比べ物になりません。また3年目になった現在は、給与も介護職時代の1.5倍ほどいただいています。
他の職員に遅れはとっているものの、年次を重ねるごとに昇給や昇進が見込めるので、長く働き続けるつもりです。
転職希望者は異業種への転職も考えてみましょう!
介護業界内での転職を前提に考えている介護士の方が多いですが、異業種への転職も十分に可能であることがお分かりいただけたと思います。
介護職として積み上げたキャリアを気にしてしまいがちですが、異業種へチャレンジするメリットもたくさんあります。
自分の強みや希望条件を整理して、納得できる転職にしましょう。
介護職から異業種への転職についていただいた質問
レイズキャリアでは、介護職のキャリアに関する質問を受け付けております。その中から介護職から異業種への転職についての質問と回答をご紹介させていただきます。
介護職の人を直接助けることができるという点には魅力を感じているのですが、体力的にきつく限界を感じています。転職を考えているのですが行きたい業界も見つからず、学生時代に医療の道に進めばよかったなと後悔する日々です。何か良い選択肢はないでしょうか。
(20代女性)
比較的短期間で取得できる医療系の資格として、准看護師が挙げられます。准看護師の資格は、養成学校に2年通うと取得することができます。准看護師の職場では介護職の経験が役立つ場面も多いでしょう。ぜひ検討してみてください。
現在転職活動中ですが、なかなか内定をいただけません。転職したとしても介護職に出戻りした先輩も多いです。やはり30代で介護職から異業種への転職は無理でしょうか。
(30代男性)
30代で介護職から異業種への転職に成功している方もたくさんいらっしゃいます。まずは、全く未知の仕事ではなく、自分の強みが活かせる業界や職種を考えてみましょう。例えば、違う業界だけど近い職種の仕事があります。具体的には、保育、看護、接客などが挙げられます。それとは逆に、違う職種だけど同じ業界の仕事もあります。具体的には、介護関連メーカーの営業、介護事務が挙げられます。このように自分の強みや経験が活かせる企業を見極めれば転職は必ず可能です。
介護職から事務職に転職したいのですが、難しいでしょうか。
(30代女性)
近年、事務職の倍率は大変高いです。未経験の方が正社員で事務の仕事を見つけるのは難しいでしょう。まずはアルバイトの事務として働きつつ、正社員採用を目標に資格を取得するのがおすすめです。
介護職の仕事に限界を感じて、転職先を探していたら昔から興味があった図書館司書の仕事が見つかりました。ただし図書館司書の仕事は今より給与が少なくなるので、迷っているのですがどうすればよいでしょうか。
(30代女性)
昔から図書館司書に興味があったとのことですが、どんな仕事も外部から見ている印象と実際に従事した時の印象は異なるものです。まずは、図書館司書の仕事内容をよく調べてみること、求人を見つけた職場によく聞いてみることをおすすめします。