「やってられない!」よくある介護士を辞めたい理由とは?
介護士はその仕事の大変さから辞めたい人、辞める人が多いのが現実です。短い場合だと1週間や1ヶ月、中には1日、研修期間中に新人が辞めてしまったという事例に遭遇したことがあるかもしれません。
1日から1週間、1ヶ月など短期間で辞めてしまった方の体験談、辞めてしまう理由は以下の記事で解説しています。
転職に失敗してしまったけど、次こそは後悔しない転職がしたいと考えている方は以下の記事を参考にしてください。
介護の転職で失敗しない・後悔しない秘訣を解説!体験談や事例も紹介
それでも、介護士はやりがいのある仕事であり、現在辞めたいと思っている人も就職前や就職した当初は希望をもっていたのではないでしょうか。
介護士を始めた理由としてよくあるのが、お年寄りが好きというものです。子供の時におじいちゃん子、おばあちゃん子だった人が、お年寄りの役に立ちたい、一人ひとりに向き合いたいと思い、就職を決意するケースをよく耳にします。
高齢者の生活の介護をするため、直接人の役に立つことで感謝されることを仕事のやりがい、喜びとしている方も多いです。
年を取った父親や母親、身体に障害のある親族のために、介護のスキルを身に付けたいと介護業界で働き始めることもあるでしょう。
それにも関わらず、「やってられない!」「辞めたい!」と思う方が多い職業なのはなぜなのでしょうか。その理由を挙げてみます。
ハードな業務、シフトで体力的にキツイ!
まず挙げられるのが、体力的なキツさです。
介護士は、身体を動かしにくくなった高齢者や障害者の方の食事、移動、入浴、排泄、睡眠など生活に関わる全てのサポートを行います。
1日に何度も数十キロもある身体を持ち上げたりする訳ですから、見た目以上に大変な重労働、肉体労働です。そのため、腰や膝などを痛めてしまう介護職の方も少なくありません。
また、老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの施設で働いている場合は、施設自体が1年中休むことができないため、介護職の方も十分に休むことができていないのが現実です。
上記の施設の場合、夜勤などを含めた不規則なシフトのため、それが原因で体調を崩してしまうこともあります。
また介護業界全体が深刻な人材不足に陥っているため、それぞれの施設で職員が足りていないことが一般的です。
長期休暇が取りづらいのはもちろんのこと、規定の休日に出勤を求められる職場も少なくありません。
大変なのに給料が少ない!
長時間の重労働を強いられるにも関わらず、給与が少ないことも退職を考える大きな要因です。
手取りで月収16〜18万ということが一般的で、ボーナスが出る場合でも20万ほどと、生活するのにはギリギリです。
介護関連の資格を取ったり長年勤務していても、昇給はわずかな金額に留まることが多く、給与に関しては多くの方が不満を持っています。
人間関係がストレス!
介護職の人間関係に関する悩みは、介護職員同士、看護師、利用者、利用者の親族に分けられます。
職員同士の人間関係に悩む介護職の方はかなり多いです。
よくあるのが、中年の先輩職員が新人職員に対して嫌味を言うなどいじめ行為を繰り返すことです。職員同士の覇権争いが問題となることも多く、複数の職場で働いてみても同じようなことが発生して、介護職自体を辞める方もいます。
また、同じく利用者のサポートに関わる看護師が協力的でなかったり、適当な姿勢で仕事をしたりすることにストレスを溜めてしまうこともよくあるでしょう。
利用者とその家族との関係に頭を悩ませている方も少なくありません。
体力的にも精神的にも傷ついてしまうのが、利用者からの暴力です。丁寧なサポートを行なっているにも関わらず認知症の利用者からは殴る、蹴るなどの暴力を受けることがあります。
わざと仕事を増やすような行為や露骨な悪口は、かなりのストレスになります。
近年は介護士へのセクハラが報道され話題を呼んでいます。介護とは関係のないタイミングで身体的な接触をしてくる、性的な質問や体験談を一方的にしてくる例が多くあると言われています。
表沙汰の問題になることは少なく、職員が一方的に我慢を強いられているというのが現実です。
誠実な介護をしていても、利用者の親族から感謝されない時も悲しいものです。このようにサポートしている方々から正当な評価をしてもらえないと感じた時に「もう限界かな」と感じる方は少なくありません。
人間関係についての体験談はこちらの記事で詳しく紹介しています。
介護職を辞めたい理由は人間関係!体験談ではおばさんが悩みの種?
キャリアプランが描けない!
高校卒業直後や20代から介護業界で働いている方ですと、働き始めてから数年間経つと、「このままで良いのだろうか」という不安が募ってきます。
給料が上がりにくく、キャリアが描きづらい介護士を続けてもよいのか不安に思うのは、自然な流れでしょう。
【2021年09月10日更新】20代女性えむさんからの体験談
利用者が風呂を嫌がってるのに「水が口に入るから口を閉じろよ」と女性社員が言い放ってました。利用者さんのいる方からはしくしくと泣いてるような音が聞こえていました。
女性社員に「この人が可哀想か?」と聞かれてたまらなく頷きましたが、その女性社員は「○○さん、私がお風呂入れるの虐待って思われてるよ!」と笑いながら話していました。理解できない利用者さんがつられて笑っていましたが、私はついさっきまで酷いことを言っていた女性社員が許せないと思いました。
他にも「この人たちは理解できないから」とか、「汚いから」などと下に見るような言い方や表現をしてきました。認知症だろうと言語障害があろうと、多種多様で素敵な現場だと自分なりに受け入れてきたのに、まともであるはずの人たちがすでにまともではなかったと悲しく残念に思いました。
【2021年04月19日更新】20代女性さっちゃんさんからの体験談
高校卒業後新卒でグループホームに入社しました。元々高校で福祉の勉強をしていて、介護実習なども行っていたのである程度の知識などは知っていました。
しかし、やはり実際の業務と実習は全く違うため改めて1から教えて頂きたかったのですが、入社して3日でまだ1度も1人でやったことの無い入浴介助をやったり、入社して2週間で夜勤に入らなくてはいけませんでした。
さらに、料理を作っても自分の好みの味ではないと捨てる職員もいて、精神的にも体力的にも追いつかなくなり退職をしました。
【2021年12月06日更新】20代女性yさんからの体験談
去年まで介護職として働いていました。
最初の頃は利用者さんにも優しく接しており楽しく仕事をしてました。上司に怒られたり、何かクレームを言われたとしても「こんな日もあるか」と無理矢理立ち直らせていました
ですが、何年も働くうちに、ストレスは蓄積されていきました。有給休暇も取れず、夜勤明けの次の日に(当たり前かのように)日勤だったり、今思うとブラック企業でした。
また、人手不足で多忙な職場であり心に余裕もなくなり、対応が徐々に機械的になって初期の頃のように利用者さんに優しくできない自分がいました。やるべき事はしても、以前のように優しく接する事が出来なくなりました。そんな自分にも嫌気はさすし、いつまでも改善されない職場環境にも不満がありました。
そして、我慢の限界に達し精神疾患になってしまい、休職した後に退職を即決しました。復職は全く眼中になく、今後介護職はやりたくないと考えています。
私が介護職で学んだ事は「人は自分の心に余裕がないと人に優しくするのは難しい」や「休暇が満足に取れていない中で、人と接するのはしんどい」という事です。
【2021年12月10日更新】40代女性つかこさんからの体験談
もともと人に関わる仕事がしたいと思い、長年勤めていた製造業を退職し意を決して介護の仕事へ転職しました。しかし現実は厳しいものでした。
私の場合は仕事内容ではなく、人間関係で辞めました。ほとんどの方は優しく丁寧に教えて下さいましたが、一部の方は私が何をするにも否定ばかりでした。初めは「私がいけないんだ」と真摯に受け止めて仕事をしていましたが、しばらくして、その職員と接していないにも関わらず私を見るやいなや次から次へとダメ出しをしてくるようになりました…。
知らないうちに精神的に参っていて、ある日 職場につくと動悸や息切れといった症状が出始め、さらには恐怖感に襲われるようになってしまいました。このままではまずいと思い休職し、そのまま退職しました。
私が何よりも悲しく、悔しく感じたのは、介護という仕事は思いやりが大切なのに職員の間で無視やイジメ行為があるという現実でした。中には誇りを持ってやってらっしゃる方もいるのに残念でなりません。
【2023年03月07日】30代女性ノンノンさんからの体験談
私は大学卒業後、新卒採用で正社員として有料老人ホームに入社しましたがミスや介護技術が上手く出来ず、入社から半年後に降格処分を受け、パート勤務で生活介護担当になりました。
約6年の中で退職前の一年間、入浴の為の着替えを用意する仕事やクリーニング業者から返却された衣類を入居者様に返却したりするなど今思えば業務がキツく、母から仕事に行きたくない顔をしていた日があったそうです。
何度も施設長にも業務を減らして欲しいと訴えて見たのですが通りもせず、解雇として退職されせれました。前の職場に対して恨みの様な感情でニートになり、今は清掃員になりました。前よりは生活が厳しいのですが時間が出来たりして少し穏やかになりました。
あなたの「やってられない!」エピソードをお待ちしています
「こんなにつらい思いをした」「〇〇な体験をした時に続けられないと感じた」など、あなたの「やってられない!」エピソードをお待ちしています。
介護業界の過酷な労働実態を発信していくことで、介護業界の労働環境改善に寄与したいと考えています。
介護職に必要な資質10選
介護職は、高齢者や障がいを持った人々の生活を支援する非常に重要な職業です。この職業には、特定の資格が必要な場合もありますが、それだけではなく、特定の資質やスキルが不可欠です。介護職に必要な資質10選について以下で紹介します。これらの資質は、介護職に従事する方々にとって、業務を円滑に遂行するために必要不可欠なものです。
- 優れたコミュニケーション能力:利用者やその家族、他の職員と常に良好な関係を築くために必要です
- 忍耐強さと優しさ:利用者の生活や健康を支えるために、忍耐強く、優しさを持って接することが求められます
- 倫理的な行動:利用者やその家族のプライバシーや人権を尊重し、倫理的な観点からの行動が求められます
- 感情的・精神的な安定性:ストレスがかかる場面や感情的な状況に直面しても、冷静に対処できることが重要です
- チームワーク:介護現場は複数の職種が連携して行われるため、チームワークが必要です
- 柔軟性:予期せぬ状況に対応するため、臨機応変に対応できることが必要です
- 責任感:利用者やその家族から信頼され、期待に応えるために責任感を持って行動できることが求められます
- 技術的な知識:介護に必要な技術的な知識やスキルを習得し、実践できることが必要です
- 情報収集能力:利用者の状態を正確に把握するために必要な情報を収集し、適切に伝えることが求められます
- 信頼性:利用者やその家族から信頼されることが重要です
上記でまとめたものはあくまで一例で、介護職には多くのスキルや資質が求められます。上記のような資質を持ち合わせているにも関わらず、本記事を読んでいる場合は、あなた自身に問題があるわけではなく職場や環境に問題がある場合がほとんどです。次章では、介護職の悩みなどの体験談を紹介します。
介護職のお悩み、退職理由、転職についてアンケートを実施しました!(体験談)
当サイトは、介護職として働いている、もしくは働いていた方100人を対象に、仕事のお悩み、退職理由、転職についてインターネット上でアンケートを行いました。
質問は以下の11項目で実施しました。
- 介護職での雇用形態を教えてください(過去に介護職だった方はその時の雇用形態を選択してください)
- 介護職のお悩みとして当てはまるものをすべて選んでください
- 介護職で最も悩んでいることについて具体的に教えてください
- 介護職をしていて退職を考えている方はその理由を、退職済の方は退職した理由をすべて選んでください
- 介護職をしている方は希望する転職先を、転職済の方は転職活動中に希望していた転職先を一つ選んでください
- 介護職から転職した時の年齢を教えてください
- 介護職からの転職先を教えてください
- 介護職から転職した先での雇用形態を教えてください
- 介護職から転職して年収はどうなりましたか
- 介護職から転職して勤務時間はどうなりましたか
- 介護職から転職した満足度を教えてください
介護職ではみんなお悩みを抱えている!
アンケートの回答者100人のうち、実に99人が介護職として何らかのお悩みを抱えていました。
特筆すべきは、「体力的に大変」に80名、「給与が少ない」に76名が回答したという点でしょう。正社員として働いている方または働いていた方が6割以上を占めた今回のアンケートですが、大変過酷で、それに見合った対価が支払われていない労働環境であることが分かります。
50代男性
また、54名が回答した「人間関係が難しい」という問題は介護業界ではよく話題になっていても、一般的にはあまり知られていないのではないでしょうか。これが退職の引き金となることも少なくないのです。
30代女性
「休みが少ない」「社会的評価が低い」「将来が不安」「勤務先の理念、運営方針が合わない」といった選択肢もそれぞれ20名以上が該当しており、多くの方が複数のお悩みを抱えているという結果になりました。
20代女性
20代男性
30代男性
介護職の具体的な退職理由とは?
お悩みのグラフと退職理由のグラフを見比べてみると、基本的には以前から抱えていたお悩みが退職理由となっていることが分かります。
「体力的に大変」「給与が少ない」という選択肢が最も多いことは変わりませんが、それに対して「人間関係が難しい」という理由が肉薄していることが分かります。
様々な悩みを抱えていても最終的な退職のきっかけに人間関係が絡むことが多いようです。介護の現場における人間関係の難しさを表していると言えるでしょう。
また「結婚・出産・妊娠・育児」といった止むを得ない事情で退職される方もいます。
介護職の方が希望する転職先とは?
介護職の方が転職を考えた時に真っ先に候補に挙がるのが、介護業界での転職、介護職としてのステップアップになるような転職ではないでしょうか。今回のアンケートでも約3割の方が介護業界内での転職を希望していました。
その次に「一般職・事務職」が多くなっているのは、介護職で一番多い悩みである体力的な負担を軽減したいという思いが反映されているからでしょう。
また、介護職で身につけたコミュニケーションスキルが活かせる「接客業」「保育業界」を希望される方もいます。
(グラフ内の%は、少数第一位で四捨五入。以下同。)
介護職から転職した時の年齢、転職先は?
実に、転職経験者のうち84%の人が30代以下で転職しています。やはり異業種への転職を考えている方はできるだけ早めの転職を意識した方が良いでしょう。
一方で、40代、50代以上で転職した方も16%を占めています。介護業界は比較的年を重ねた人でも転職しやすいという特徴が反映されていると考えられます。
希望する転職先と実際の転職先を比べると、若干接客業が増えているものの割合にあまり変化はなく、希望した転職先に就職できていることが分かります。
一方で転職前の雇用形態と転職先の雇用形態を比較すると、正社員の割合が減っており、アルバイト・パート、契約社員が増加しています。
異業種の正社員として転職できれば待遇が改善される可能性は高いものの、未経験の業界や職種に挑戦することは簡単ではありません。綿密な計画を立てて転職活動を始めるべきでしょう。
介護職から転職した後の待遇は?
体力的に大変で給与が低い介護職ですから、転職できれば待遇が改善される可能性は高いです。
年収の増減に関してはあまり差がないものの、「年収が上がった」という回答が一番多くなっています。転職した方の68%が、「勤務時間は減った」と回答しているので、待遇全体で考えれば改善されている方が多いことが伺えます。
その結果として実に87%の方が転職に関して「とても満足」または「満足」と回答しています。
介護士のストレスで精神を病む、病気になる前に決断を!
前述したような過酷な労働環境ですから、うつ病などの精神疾患を患ってしまう方も珍しくありません。
不規則な生活は長期的に精神に悪い影響をもたらすことも、介護士の方が精神的な病気になってしまう一因です。
こちらの記事では、介護職のストレスが原因で、精神疾患を患ったり、精神を病んでしまったりした方の体験談を紹介しています。
介護職のストレスが限界!精神疾患、精神を病んだ方の体験談も紹介
当てはまる方は要注意!
ストレスを溜めすぎる前にしっかりと今の状況を振り返ってみましょう。転職するなど新しい道を考える必要があるかもしれません。
特に、以下のような症状が出てきた場合は要注意です。
- 食欲がなく急激に体重が減った
- 休日にしっかり休んでも疲れが取れない
- 疲れているはずなのに熟睡できない
- 以前より後ろ向きに考えることが増えた
ストレスチェックなども活用してみて客観的に振り返る機会も大切です。
誠実な人、一生懸命に仕事をしている人ほど、ストレスを溜め込んでしまいがちです。職場や利用者を気遣うあまり、ご自身の身体と精神状況を崩してしまっては元も子もありません。
「知らないうちにストレスを抱えたかもしれない」と感じた方は、転職など環境を変える選択肢を検討してみましょう。
利用者増えてます!なかなか辞められない方におすすめの退職代行サービス
追い詰められている方であれば、以下のような理由で退職の決断ができない方、悩まれている方も多いかもしれません。
- 「退職したいけど言える雰囲気じゃない」
- 「もう限界だから上司に会わず退職したい」
- 「明日から出社せず、そのまま辞めたい」
近年、そういった方による利用が増えているのが退職代行サービスです。
苦しい労働環境で働いていたとしても、引き止められたり嫌味を言われたりすることがなく、担当者にお任せしてスムーズに退職することができます。
ネルサポートは、正社員でも契約社員でもアルバイトでもパートでも一律24,000円の費用で対応してくれる退職代行サービスです。
弁護士指導のもと、退職代行サービスを提供しているため安心です。
即日対応も可能なため、明日から介護の現場に行きたくないという人にもおすすめです。
退職代行ニコイチは、創業15年18,000人の退職成功実績を持つ退職代行サービスです。
業界最安値級にも関わらず、退職成功率は100%を誇っています。
まずは相談だけでOK、強引なセールスは無いので安心して利用できます。
以下の記事では、退職代行サービスは安全に使えるのかといった点を含め、退職代行ニコイチについて解説しています。
退職代行ニコイチの口コミ評判は?失敗することはあるのか体験談も含め解説
介護職を辞めたくなるサインとは?
介護職は、職務内容の重さやストレスなどから辞めたくなる人も少なくありません。介護職を長期間続けるためには、自身の身体や心の健康管理だけでなく、適切な働き方やストレス対処法を知ることが必要です。下記に介護職を辞めたくなるサインについてまとめました。
- 体調不良や疲労感が続く:介護職は、身体的な負担が大きいため、体調不良や疲労感が続く場合があります。これが続くと、介護職を続けることが困難になり、辞めたくなるサインとなります。
- 患者様や家族からの暴言や嫌がらせに悩まされる:介護職は、患者様やその家族からのプレッシャーや暴言、嫌がらせに悩まされることがあります。これが続くと、心身ともに疲れてしまい、介護職を続けることが難しくなります。
- 仕事の量や負担が過剰になる:介護職は、業務量が多く、負担が大きいと感じることがあります。これが長期間続くと、ストレスや疲労感がたまり、介護職を続けることが難しくなります。
- キャリアアップやスキルアップの機会が少ない:介護職は、スキルアップやキャリアアップの機会が少ないと感じることがあります。これが続くと、モチベーションが下がり、介護職を続けることが難しくなります。
- 職場の人間関係が悪化する:職場の人間関係が悪化すると、ストレスやプレッシャーが増大し、介護職を続けることが難しくなる場合があります。
これらのサインが現れた場合、自分自身のことを考え、転職やキャリアチェンジを検討することが必要です。ただし、転職やキャリアチェンジをする前に、専門のカウンセリングやキャリアコンサルタントのアドバイスを受けることも大切です。
【おまけ】ストレス反応チェックシート
このシートはあくまでも一般的なものであり、個々の介護職の方によって異なる反応があるかもしれません。また、このシートを利用することで、介護職の方が自己評価することができ、自分自身のストレス反応に気付き、適切な対策を講じることができます。15項目中6個以上当てはまる人は仕事に対して多くのストレスを抱えている可能性があります。ぜひ参考にしてください。
【介護職向け】ストレス反応チェックシート | はい | いいえ |
体調不良を感じている | □ | □ |
食欲が低下している | □ | □ |
睡眠が不足している | □ | □ |
頭痛や肩こりなどの身体的症状がある | □ | □ |
焦りや不安感を感じることがある | □ | □ |
感情的に不安定になっている | □ | □ |
過度の疲労感を感じることがある | □ | □ |
飲酒や喫煙、薬物使用などに走りやすくなっている | □ | □ |
感情を抑えきれなくなることがある | □ | □ |
集中力や記憶力の低下を感じることがある | □ | □ |
人とのコミュニケーションが苦手になっている | □ | □ |
仕事に対するやる気が低下している | □ | □ |
自分の意見が言えない状況にある | □ | □ |
涙もろくなっている | □ | □ |
無気力になることが増えた | □ | □ |
介護福祉士が給与を上げる転職は可能?
介護福祉士の方は、せっかく取った資格を活かして介護業界でそのままキャリアを積むか、思い切って他の業界に転職するべきか悩んでいるのではないでしょうか。
現実として、介護福祉士の資格をもっていても他の施設へ移ったところで給与が上がることは多くないと考えた方がよいでしょう。
給与に不満がある場合は、ケアマネージャー(介護支援専門員)など、何かしら他の資格を取るなどして他の方とは違うアピールポイントを用意しなければならないでしょう。
給与を上げるもう一つの方法として、役職のつく転職先を選ぶという道があります。
大きな施設だと、介護経験がありマネージメントができる人材を募集しており、採用されると役職がつき給与も高くなる可能性があります。
ただ、募集の数は多くなく、何らかのマネージメント経験や他業種で働いた経験などが要求されます。
他の資格を取る予定がない、役職のついた転職先を見つけることが難しい場合は、異業種への転職も考えてみると良いでしょう。
異業種への転職については、こちらの記事で詳しく解説しています。
「辞めてよかった!」介護士を辞めた後にオススメな転職先は?
介護士として長年働いてきた方は、転職が成功するのか、他の業界で新たなチャレンジをすることが可能なのか不安な方も多いと思います。「辞めてよかった!」と思える転職は可能なのでしょうか。
休みが少なく、不規則な勤務時間を強いられる環境で働いてきた介護士の方は体力には自信があると思います。どの職場でも体力のある人材を求めていますから、強みになることは間違いありません。
また、精神的な強さが求められる業界ですから、この点に関しても好印象です。
そんな介護士からオススメの転職先をまとめました。今後のキャリアプランや希望する働き方を考えつつ、参考にしてください。
介護業界
介護職で転職を考えた時にまず候補にあがるのが、介護業界内での転職かと思います。
介護業界の経験者で、仕事の内容自体が嫌いという方は少ないはずです。
人間関係など職場を変えることによって解決する問題であれば、他の施設の介護職に応募するという選択肢もよいでしょう。
施設ごとに差が激しいので、介護職業界内で転職して人間関係や労働条件が改善したことに驚かれる方は非常に多いです。
しかし、介護業界は条件の良い職場を見つけにくいことも事実です。
「条件の良い施設に転職したいけど探し方が分からない」と悩んでいる方に知っていただきたいのが、サポート体制が充実した転職サイトの存在です。
サポート体制が充実した転職サイトなら、自分で転職先を探しつつ、アドバイスやおすすめの求人を教えてもらいたい時は担当者に連絡することが可能です。
介護業界への転職のメリット | ・介護業界での経験やスキルが生かせる ・社会貢献度の高い仕事であるため、やりがいを感じられる ・介護士などの資格がある場合、転職先でも即戦力として評価される可能性がある |
介護業界への転職のデメリット | ・身体的な負担が大きいため、長期的に働くことが困難な場合がある ・給与水準が低い場合がある |
介護業界の仕事内容 | 介護業務全般 要介護者の身体介護や生活支援、医療的ケア、施設内の運営管理業務など |
介護職の平均給与 | 介護職種によって異なりますが、介護福祉士の平均月収は約22万円程度(厚生労働省調べ) |
介護職の勤務形態(業務スタイル) | ・施設や地域によって異なるが、正社員、パート・アルバイトなど ・夜勤や残業がある場合がある |
介護職の必要な資格・スキル | ・介護福祉士 ・介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級) ・コミュニケーション能力 ・チームワークなど |
介護職の採用プロセス | 応募書類選考、面接、適性検査、実技試験など |
保育業界
保育業界は介護・福祉業界と似たような業務が多いことが特徴です。実際に介護福祉士などの資格を持っていた場合、保育士の資格が取りやすくなるという制度もあります。
24時間対応が必要な保育施設はほとんど無いため夜勤は必要なく、不規則な生活になることがありません。
また、子供は高齢者に比べて体重が軽いため、腰を痛めるなど身体への負担は比較的少なくなることもメリットです。
保育の資格さえ取れば、安定して働き続けられるのが特徴です。
保育業界への転職のメリット | ・子育てに関心がある方にとって、やりがいや充実感を感じられる ・介護職で培ったコミュニケーション能力や人間関係構築能力を活かすことができる ・保育士は女性が多く活躍する職種であり、女性が働きやすい職場環境であることが多い |
保育業界への転職のデメリット | ・保育現場は、子どもたちの健康や安全に関わるため、責任が重いと感じることがある ・育児経験がない場合は、初めてのことが多く苦労することもある可能性が高い |
保育業界の仕事内容 | ・保育園、幼稚園、認定こども園などで、0歳~5歳の子どもたちの保育や教育を行う ・保育士として働く場合や、園長や課長などの管理職につく場合など、様々な職種がある |
保育士の平均給与 | 月給約20万円~30万円程度(地域や職場によって異なります) |
保育士の勤務形態(業務スタイル) | ・正社員、パート、アルバイトなど ・園児の送迎やイベントなどで、残業や休日出勤が必要な場合があるため、勤務形態によっては働き方に制約があることもある |
保育士の必要な資格・スキル | ・保育士資格 ・子どもたちとのコミュニケーション能力 ・子どもたちの安全・健康を守るためのスキルや知識 |
保育業界の採用プロセス | 面接や適性検査、実技試験など(職種や企業によって異なる採用プロセスがあります) |
一般職・事務職
介護の職場で身体を壊してしまった、腰などを痛めて動きの多い仕事はできないといった場合におすすめの転職先は一般職や事務職です。
雇用形態は、非正規雇用としての募集が一般的です。
実際に転職した元介護士の多くから、身体的に楽になり転職して良かったという声を聞きます。
しかし、一般職や事務職は求人数に対して応募が多くなることが一般的で競争率の高さは否定できません。
確実に一般職や事務職に転職したいのであれば、資格を取る必要があります。
おすすめは、医療事務や調剤事務です。医療系の資格は難しいイメージがありますが、これらの資格は最短1ヶ月で取得可能です。
求人数が安定していることと、医療系の知識がなくてもチャレンジできるのが魅力です。
一般職・事務職への転職のメリット | ・身体的負担が少ないため、健康状態や年齢に関係なく長期的に働くことができる ・コミュニケーションスキルやパソコンスキルを活かすことができる ・正社員での勤務が多く、社会保険や福利厚生が充実している企業が多い ・キャリアアップの機会が豊富で、幅広い業種・職種に転職しやすい |
一般職・事務職への転職のデメリット | ・一般的な事務作業が多く、単調な作業が続くことがある ・介護職と比べると給与水準が低い場合がある ・自分の仕事が直接的に人の役に立っているという実感が薄れる場合がある |
一般職・事務職の仕事内容 | ・一般事務、営業事務、人事・総務、経理・財務、秘書、受付・事務局など ・業界によっては、コールセンターやカスタマーサポートなどのサービス業務もある |
一般職・事務職の平均給与 | ・事務職:年収200万円から250万円程度 ・経理・財務職や秘書職:年収300万円から400万円程度 ・営業職:成績によって変動することが多いため、年収400万円から600万円程度 |
一般職・事務職の勤務形態(業務スタイル) | ・事務職の場合はパートやアルバイト、派遣が多い ・一般職の場合はフルタイムの正社員が多いが、中にはパートやアルバイト、派遣社員として働くこともできる ・リモートワークやフレックスタイム制度を導入している企業もある |
一般職・事務職の必要な資格・スキル | 一般事務職:WordやExcelなどの基本的なPCスキル 秘書職:語学力 経理・財務職:簿記の資格が必要な場合がある |
一般職・事務職の採用プロセス | 応募書類の提出→書類選考→面接→適性検査・筆記試験→内定・採用 |
福祉関連のドライバー
介護職から福祉関連ドライバーに転職する方もいらっしゃいます。
施設の小型バスを運転していた経験のある方であれば、運転に関しては問題ないでしょう。
施設によっては、介護ドライバーとしての求人を出していることがあります。
経験のある介護の業界で働けることはメリットです。ただ正社員の求人は少なく、パートで短時間での募集が一般的で時給も一般的なバイトと同じくらいになってしまいます。
他に福祉関連のドライバーとしては、介護タクシー、介護保険タクシーの運転手が挙げられますが、開業資金や資格が必要でハードルは高いと言えるでしょう。
福祉関連のドライバーへの転職のメリット | ・比較的身体的な負担が少なく、運転業務に専念することができる ・運転が好きな人にとっては、運転に関連した仕事であるため、やりがいを感じることができる ・車両によっては、高齢者や障がい者の方が乗り降りしやすいように改造されている場合があり、社会貢献度が高いと感じることができる |
福祉関連のドライバーへの転職のデメリット | ・運転中に交通事故を起こすリスクがあるため、運転技術や安全管理に細心の注意を払う必要がある ・運転中のストレスや疲れが溜まりやすい ・運転による事故やトラブルが発生した場合、責任を負う可能性がある |
福祉関連のドライバーの仕事内容 | ・福祉施設や在宅サービスの利用者の移動を担当する職種 ・主な仕事内容は、車両の運転や利用者の送迎、介助やサポート ・車両の清掃や整備なども行うことがある |
福祉関連のドライバーの平均給与 | 時給制:約1,000円から1,500円程度 月給制:月給20万円前後 |
福祉関連のドライバーの勤務形態(業務スタイル) | ・正社員、パートやアルバイト、派遣など ・夜勤や土日祝日勤務が必要な場合もある |
福祉関連のドライバーの必要な資格・スキル | ・普通自動車運転免許(AT限定可) ・福祉用具の取扱い経験や知識 ・介護職員初任者研修や介護福祉士の資格など、介護に関する知識や経験があると好ましい |
福祉関連のドライバーの採用プロセス | 応募→面接→選考→採用 面接では、自己PRや運転技術、福祉に関する知識や経験、コミュニケーション能力などが評価される |
営業職
給与に不満があって、介護職からの転職を考えている人におすすめなのは、営業職です。
商材の販売が成功した時に支払われるインセンティブの制度がある職場であれば、大幅な給与アップが望めます。
営業のアシスタントを募集している場合もあるので、経験がない場合はそのような職場でキャリアをスタートさせても良いでしょう。
ただし、多くの営業先へ訪問する体力、何度断られても諦めない精神的な強さが求めれる職種でもあります。
営業職への転職のメリット | ・業種・業界を問わず幅広い選択肢があるため、自分に合った職場を選ぶことができる ・人と接することが多く、コミュニケーションスキルや説得力が向上する可能性がある ・実績や成果が数字で評価されるため、自己成長につながる意欲的な姿勢が求められる |
営業職への転職のデメリット | ・目標を達成するためには一定のプレッシャーやストレスがある ・成果に応じて報酬が変動するため、収入が不安定になる場合がある ・実績によっては長時間勤務が必要になる場合がある |
営業職の仕事内容 | ・ルートセールス、新規開拓、キーマンアポイントなど様々な職種がある ・主な仕事内容は、商品やサービスの提案、契約交渉、顧客管理など |
営業職の平均給与 | ・初任給は月給20万円以上が一般的(業界や企業によって異なる) ・実績に応じて歩合給がつく場合がある |
営業職の勤務形態(業務スタイル) | ・基本的にはフルタイム勤務、業界によってはパートやアルバイト、派遣での勤務もある ・自分でスケジュールを調整することができるため、柔軟な勤務形態が可能な場合がある |
営業職の必要な資格・スキル | ・営業やマーケティングに関する知識 ・コミュニケーションスキル ・PCスキル ・英語力などのビジネススキル (必要な資格やスキルは業界によって異なる) |
営業職の採用プロセス | エントリー→書類選考→面接→(二次面接)→内定 |
接客業
人と触れ合うことが得意な介護職の方におすすめしたいのが、接客業です。
具体的には、飲食店のスタッフ、ホテルのフロントなどが挙げられます。多くの業界で接客の人手は不足しているので求人は多く見つけることができるでしょう。
接客業の特性上、休日出勤や長時間の勤務が多くなりがちですが、介護職の方であれば給与がアップする可能性は高いでしょう。
接客業への転職のメリット | ・お客様とのコミュニケーションが重要となるため、コミュニケーションスキルが向上することが期待できる ・ファッションや美容に関する知識が求められる場合があるため、自身のスタイルやメイクなどの知識が身につく可能性がある ・高収入が期待できる場合がある |
接客業への転職のデメリット | ・お客様の要望やクレームに対応することが求められるため、ストレスや疲労がたまりやすい場合がある ・夜勤やシフト制の勤務が多い場合があるため、生活リズムが乱れる可能性がある |
接客業の仕事内容 | ・飲食店スタッフ ・ファッション、ショップ店員 ・ホテル・旅館スタッフ ・エステティシャン ・アミューズメント施設スタッフ |
接客業の平均給与 | ・月給20万円程度からスタートする場合が多い (職種によって異なる) ・一部の職種では、高収入が期待できる場合がある |
接客業の勤務形態(業務スタイル) | ・正社員、パートやアルバイト、派遣など ・夜勤や土日祝日勤務が必要な場合もある |
接客業の必要な資格・スキル | ・コミュニケーション能力 ・チームワーク能力 ・柔軟性 ・顧客サービス経験 |
接客業の採用プロセス | 求人情報の確認・応募、面接、筆記試験や実技試験、内定 |
製造業
人と関わる仕事に疲れてしまったという方は、製造業への転職を考えてみてはいかがでしょうか。
未経験でも工場勤務の正社員を募集している求人もあります。
工場勤務の正社員だと、出勤時間が規則的で、介護職と比べて給与が高くなることが多いことはメリットでしょう。
一方で、キャリアが積みにくい、単純な作業に限界を感じてしまう、という点が欠点に挙げられます。
製造業への転職のメリット | ・製造業は日本の産業の中心であり、安定性が高いとされている ・専門的な知識や技術を身につけることができるため、自己成長につながる可能性がある ・自分が作った製品が市場で活躍する姿を見ることができ、達成感が得られる |
製造業への転職のデメリット | ・ルーチンワークが多く、単調な作業が続く場合がある ・労働環境が悪い場合があるため、体力や健康管理に気をつける必要がある ・経験やスキルに応じて給与が大きく変動するため、初めての業界では収入が低い場合がある |
製造業の仕事内容 | ・生産管理、品質管理、製造技術、生産技術など様々な職種がある ・主な仕事内容は、製品の製造工程の管理・監督、品質管理、設備の保守・点検、改善提案など |
製造業の平均給与 | ・初任給は月給20万円以上が一般的 (平均給与は業界や企業によって異なる) ・実績に応じて昇給がある場合がある |
製造業の勤務形態(業務スタイル) | ・基本的にはフルタイム勤務が一般的 ・残業が多い場合がある ・シフト勤務や夜勤もあるため、柔軟な勤務体制が求められる |
製造業の必要な資格・スキル | ・製造工程や品質管理に関する知識や技術 (必要な資格やスキルは業界によって異なる) ・PCスキルや英語力などのビジネススキルも求められる場合がある |
製造業の採用プロセス | 応募書類の提出→書類選考→面接→内定 技術や経験を重視するため、面接においては実務経験や技術力、安全意識、チームワークなどが重視されることがある |
IT業界
IT業界は常に人手不足で求人が豊富にあります。
業界の成長が間違いないこと、スキルを身につければ昇給が望めることもメリットでしょう。
一方で何もスキルがない方が転職するのは難しいです。
「現時点でスキルはないけど、IT業界の転職に興味がある!」という方におすすめなのはプログラミングスクールに通うという選択肢です。
現在は、未経験からエンジニア転職に必要な学習内容を網羅し、転職支援まで行ってくれるスクールが多くあります。
IT業界への転職のメリット | ・高い給与水準が期待できる ・フレックスタイム制度やテレワークなど、柔軟な働き方が可能な企業が多い ・先進的な技術やサービスに関わることができる ・自分でアイデアを出し、実現することができる環境がある ・未経験でもスキルを身につけられる研修制度が整備されている企業が多い |
IT業界への転職のデメリット | ・残業が多い企業もあるため、労働環境によってはワークライフバランスが取りにくい場合がある ・職場によっては、技術や業務についての知識や経験が必要な場合がある ・プログラミングなど、専門的なスキルを必要とする場合があるため、それまでの職種と異なるスキルを身につける必要がある場合がある |
IT業界の仕事内容 | ・システムエンジニア(SE) ・プログラマー ・Webデザイナー ・ITコンサルタント ・プロジェクトマネージャー ・データサイエンティストなど |
IT業界の平均給与 | 職種によって異なるが、一般的に介護職よりも高めの水準が期待できる 例えば、システムエンジニアの平均年収は500万円程度と言われている |
IT業界の勤務形態(業務スタイル) | ・フレックスタイム制度やテレワークなど、柔軟な働き方が可能な企業が多い ・職種や企業によっては残業が多い場合もある |
IT業界の必要な資格・スキル | ・コンピューターやネットワークの基本知識 ・プログラミング言語の知識と経験 ・プロジェクト管理のスキル ・コミュニケーション能力 |
IT業界の採用プロセス | 応募書類(履歴書、職務経歴書、自己PRなど)の提出 書類選考 一次面接(現場担当者や人事担当者との面接) 二次面接(部署長や経営者との面接) 内定 |
キャリアコンサルタント
あまり知られていませんが、未経験でも挑戦できる職種としてキャリアコンサルタントが挙げられます。
キャリアコンサルタントとは、仕事上の経歴(キャリア)について相談を行う職種です。例えば求職者に対しては仕事の悩みや理想の働き方をヒアリングした上で、転職先の提案を行います。
求職者などコンサルティング相手の話をじっくりと聞いて適切なアドバイスをすることがメインの仕事ですから、介護士として培ったコミュニケーション能力を活かすことができるでしょう。
転職が活発になっている昨今はキャリアコンサルタントの需要も増えていますが、圧倒的に人材が足りていないのが実情です。
そのため未経験でも正社員の募集をしている企業も多いので、新しい業種へのチャレンジを考えている介護職の方におすすめです。
キャリアコンサルタントとは?年収や仕事内容を元人材紹介会社員が解説!
キャリアコンサルタントへの転職のメリット | ・企業からの依頼に応じて、求職者のスキルや経験に合わせて、最適な職場を紹介することも仕事の一環であるため、キャリアコンサルタントとして、求職者を支援することで、自身のキャリアアップの機会が増える ・高い専門性を要求されるため、給与水準が高い傾向にある ・人材を扱うことが主な業務であるため、人材紹介会社や人材派遣会社など、様々な職場で働くことができることから自分に合った働き方を見つけることができる可能性が高くなる |
キャリアコンサルタントへの転職のデメリット | ・必要なスキルや知識を身につけるまでに時間がかかることがある。顧客とのコミュニケーションが非常に重要なため、それまでに身につけておくべきスキルや知識も多岐にわたることがあるため、それらを学ぶ必要がある ・クライアントの就職支援や転職支援をするため、非常にストレスの多い仕事となる。クライアントとの折り合いがつかなかったり、思うように結果が出なかった場合には、ストレスがたまることがある ・クライアントとの面談や企業との打ち合わせなど、仕事内容によっては勤務時間が不規則になることがある。就職や転職のピーク時には、長時間勤務や休日出勤なども必要になる場合がある |
キャリアコンサルタントの仕事内容 | ・転職希望者を支援する仕事 ・転職者のスキルや希望に合わせた求人情報を提供したり、履歴書の書き方や面接のアドバイスを行ったりする ・企業からの求人依頼の対応、求人広告の作成なども行う |
キャリアコンサルタントの平均給与 | 年収300万円~800万円程度 (経験年数や能力によって異なる) |
キャリアコンサルタントの勤務形態(業務スタイル) | ・一般的に、正社員として働くことが多い ・就業時間は遅い時間の傾向があり、22時くらいまで残業が発生することもある。また土日の出勤も多いです。 |
キャリアコンサルタントの必要な資格・スキル | ・人材採用に関する知識やスキル ・コミュニケーション能力 ・分析能力 ・説明力など ・転職者の希望に合わせた求人情報を提供するため、業界や職種についての知識も必要 |
キャリアコンサルタントの採用プロセス | 応募書類選考 面接(一次面接、二次面接がある場合があります) 内定 |
転職のプロに無料相談するという選択肢もあります
ここで紹介した以外の職種に転職した元介護士の方もたくさんいらっしゃいます。
向いている職種というのは人それぞれ違うので、自分にぴったりの仕事を見つけるのは難しいのです。
転職する業界や職種に迷っている方は、転職のプロである転職エージェントに相談してもよいでしょう。転職エージェントは採用企業から手数料をもらうため、転職者は完全無料で利用できます。
もしあなたが20代なら絶対におすすめしたいのがリクルートが運営する正社員転職支援サービス「就職Shop」です。
幅広い職種での求人があり、一般的に業界未経験の若手で採用されやすい営業だけでなく、ここでおすすめしている一般職や事務職などの職種での募集も多数あります。
介護業界での経験しかなくて他業種で採用される自信がない20代の方でも安心して利用できるサービスです。
今なら自宅から無料でオンライン面談を受付中なので、ぜひこの機会に相談してみてください。
この記事を執筆した転職のプロに無料で相談する
介護業界からの転職に詳しいこの記事の執筆者に転職相談をしてみませんか?
当サイト「レイズキャリア」では、無料の転職相談を始めました。転職するか迷っている方、転職活動中で相談したいことがある方はお気軽にお問い合わせください。
転職理由の言い方など介護業界から転職するコツを解説!
介護業界からの転職を成功させるために大切なのが、採用面接です。初めての転職活動では、不安が多いことでしょう。
介護業界内での転職については、以下の記事で解説しています。
介護職の転職理由、志望動機の伝え方、介護士の転職先の選び方を解説
転職活動の面接で必ず聞かれる質問が転職理由ですが、この説明について悩まれる方が多いので、好印象を与える答え方を解説します。
介護業界や前の勤務先に不満があって辞めたことが伝わらないように心がけましょう。
介護士としての経験を活かして新しい挑戦を希望している、といった前向きな説明の仕方が重要です。
介護の現場で必要とされるコミュニケーション力や精神的な強さはどんな職場でも求められるので、良いアピールポイントになります。
介護職で培ったスキルや経験は、他の職業にも生かすことができるため、転職する場合には、アピールポイントを上手にアピールすることが大切です。下記で、介護職から転職する際にアピールポイントとなるスキルについて紹介します。これらのポイントをうまくアピールすることで、転職先でのチャンスを広げることができるかもしれません。
コミュニケーション能力
介護職は利用者やその家族、他の職員と常に良好な関係を築くためにコミュニケーション能力が求められます。このスキルは、他の職種でも必要とされるため、アピールポイントとなります。
忍耐強さと優しさ
利用者の生活や健康を支えるために、介護職には忍耐強さと優しさが必要です。このスキルは、他の職種でも求められることがあります。
チームワーク
介護現場は複数の職種が連携して行われるため、チームワークが必要です。介護職で培ったチームワークスキルは、他の職種でも求められることがあります。
柔軟性
介護現場では予期せぬ状況に対応するため、臨機応変に対応できることが必要です。このスキルは、他の職種でも求められることがあります。
責任感
利用者やその家族から信頼され、期待に応えるために責任感を持って行動できることが求められます。このスキルは、他の職種でも求められることがあります。
技術的な知識
介護に必要な技術的な知識やスキルを習得し、実践できることが必要です。このスキルは、他の職種でも求められることがあります。
マルチタスク能力
介護現場では複数のタスクを同時にこなす必要があります。このスキルは、他の職種でも求められることがあります。
時間管理能力
介護現場では、多くの利用者のスケジュール管理が必要です。このスキルは、他の職種でも求められることがあります。
組織的なスキル
介護現場では、多くの利用者やタスクがあるため、組織的にスケジュール管理を行う必要があります。このスキルは、他の職種でも求められることがあります。
介護職の転職についていただいた質問
レイズキャリアでは、転職やキャリアについての質問を受け付けております。介護職の転職についていただいた質問とその回答をご紹介いたします。
現在の介護施設を辞めようと思っているのですが、上司に相手にされません。もともと人間関係があまりよくないというのもありますが、人手不足で私が辞めてしまうと困るというのもあると思います。このような時はどうすればよいでしょうか。
(30代男性)
会社は退職を引き止める権限はありませんので、退職届を提出すれば辞めることは可能です。しかし、「職場の方ともう会いたくない」「退職届を受け取ってくれない」といった場合には、退職代行というサービスを利用する方もいらっしゃいます。
介護職で一度うつ病になってしまったのですが、今はほぼ完治しています。現在、介護業界で復職を考えています。他の職種は難しそうなのと、やはり介護にはやりがいを感じているからです。復職に際して何か注意点はありますか。
(40代女性)
介護職でうつ病になり、その後元気になってから復職している方はいらっしゃいます。個人によって状況が異なるため明確なアドバイスは難しいですが、前職でうつ病になってしまった原因をよく理解しておくことがおすすめです。ストレスの原因となっていた要素が無い施設を探してみてください。
介護の仕事は好きなのですが、体力的に大変で身体が持ちません。何か良い解決策はありますか。
(50代女性)
介護業界内でもいくつかの選択肢があります。転職で仕事内容がかなり変わることもありますし、ある程度の経験があるのであればマネジメントする立場を希望してもよいでしょう。施設の事務員に移動する方もいらっしゃいます。
介護職から他の業界に転職しても、また介護職に戻る方が多いと聞いたのですがなぜでしょうか。
(30代女性)
介護業界は求人が豊富なのでいつでも戻ることができる、というのが理由の一つでしょう。介護業界にはそうした利点があるので、介護業界を辞めたいと考えている方は他の業界にチャレンジしてもリスクは少ないといえるでしょう。