転職3回の介護職の方にインタビュー!転職による変化やコツを聞きました!

介護業界で3度の転職経験があるワダさんへのインタビューの模様をご紹介します!

この記事では、介護業界において3度の転職経験があるワダさんへのインタビューの内容をご紹介します。

介護業界における転職による変化について

まずは転職の前後にはどんな変化があったのかうかがいました。

介護職として働き始めたきっかけについて教えてください

23歳の時に自動車の販売会社にいて、2年間自動車販売の仕事をしていました。

もともと祖母の介護をやっていたので、転職する時にも自分にできることを考えましたね。

たまたまデイサービスの車に目が止まって、福祉の業界に転職するということになりました。

介護業界での最初の職場における経験を聞かせていただけますか

その職場では、全く福祉の資格とかはなかったので、エプロン、ほうきとちりとりを持ったボランティアからまず始まりました。

そこには2年ちょっといましたね。

お世話になった介護士長さんの方から「ワダさんの介護の方法は、特別養護老人ホームではなくて、今建ち始めている老人保健施設の方が向いているのではないか」ということで、転職させていただいたんです。

最初の転職を含め何回の転職、どのような職場をご経験されましたか

3回ですね。特別養護老人ホーム、老人保健施設、グループホームです。

その中で最も変化が大きかった転職経験について教えていただけますか?

特別養護老人ホームから老人保健施設、老人保健施設からグループホームに転職するというかたちだったのですが、老人保健施設からグループホームへの転職が一番自分の中では良かったかなと思いますね。

転職前にかかえていた不満や大変だったことはございますか?

老人保健施設に移った時は、オープニングスタッフでした。 

施設の中でもある程度、積み上げて行かなければならない段階ですね。

自分が決めていかなければならない部分も多いんです。そうゆう部分は良かった点もあります。

ただ、介護福祉士を取得するまでの間は試行錯誤することが多かったです。

周りに質問できる人が少なかったので、上の人と相談して決めることが多くなりました。

自分の経験が少なかったのもあって、なかなか自分自身を出せる部分が少なかったと思います。。

資格がないというのも、もちろん原因としてあったと思います。

そうした中で、資格を取得すれば、何か自分にできることがもっとあるんじゃないかとを考えるようになりました。

期待はされるけどできることは限られるという葛藤は大きかったかと思いますね。

その他に、転職前にかかえていた不満はございますか?

老人保健施設の場合は、基本給が低いです。今のデイサービスよりも安かったですね。

低い時は、11.8万円が基本給でした。

その時は結婚を考えている年齢だったので、「とてもじゃないけど結婚して生活していくのは難しいかもしれない」と思いました。

手当で稼いでいくような状況だったので、夜勤は月に5〜6回ありました。

20代後半でしたけど、体力的にきつくて、帰っても疲れが取れないことはありましたね。

転職理由としては、人間関係が挙がることも多いですが、その点はいかがでしたか?

オープニングスタッフからそのままでやってましたから、人間関係はすごく良かったです。看護師さんと介護士さんの関係も含めてね。

ただ、管理している人同士には多少の問題はありました。

老人保健施設でいうと、昔でいう看護婦長さんが看護婦の中で一番トップでした。

介護主任さんと看護婦長さんで、揉め事というか、意見の相違はありました。

どうしても、看護師さんと介護士さんだと看護師さんの方が上になってしまうようなかたちで、ギスギスした部分はあったと思います。

具体的に転職を決意した明確なタイミングはございましたか?

老人保健施設では1階から3階まであって、3階が一般棟、2階が認知症専門棟、1階がデイサービスだったんです。

勤務していた間に、全部のところに配属にはなりました。

そして、一般棟、つまり認知症がない方々のフロアの主任までさせてもらうようになりました。

ただ、そこで急遽2階の認知症専門棟の一般職員に異動となった時に「力不足なのかな。指導する立場は難しいのかな」と。

まだ資格も持っていなかったですからね。

でも、その認知症専門棟の一般職員として過ごした中で、「これから自分が資格を得て、できることがあるな」と思いました。

グループホームに転職されてからは具体的にどのような変化がありましたか?

一番大きいのは、施設が小規模になったことです。

老人保健施設というと全体で80床とかあります。

1つのフロアで50床、つまり50人の方々をケアしていくというかたちになる。

グループホームですと、ユニット単位が9人でしたから、2ユニットでも18人です。

少ない人数なので、時間の流れがゆっくりになります。認知症の方ができることを優先するかたちの介護ですね。

自分たちの生活の流れを、認知症の方々のリズムに合わせていくんです。

ギスギスして「これしないと、あれしないと」ということではなくて、認知症の方々の生活に自分たちが入り込んでいくというかたちですね。

そういった部分は非常に良かったなと思います。

その他、働く上での変化はございましたか?

やはり一人ひとりを見るようになりましたね。時間を自分で作れるようになれたというか。

「箇条書きの3つのことをやったら、利用者さんと過ごす時間に回してくれ」という考え方の会社でした。

一人ひとりの生活の様子、考え方とか、嫌がっていることとか、嬉しいこととか、見れるようになりましたね。 

その変化は、ワダさん自身のやりがいに対しても影響がありましたか?

私たち普通の人でもそうですけど、認知症の方々は思いを前面に押し出すことが難しいと思うんです。

それでも、認知症の方々も「自分」というものはちゃんと持っていらっしゃっいます。

「それを表現するのができない方がいる」というのを考えた時に、「本当に今、見えているものが
全てなのか」ということを考えるようになりました。

「本当はもっと違うことを考えているんじゃないだろうか」ということですね。

そこの部分まで突き詰めて、話を聞かせてもらったりとか、表情を見させてもらったりとかするようになりました。

逆に転職後に感じたギャップやデメリットに感じた点はありますか?

個人的には転職におけるデメリットは、あまり考えないんですよね。

自分自身がこうしていきたい、ああしていきたい、この面でスキルアップしたい、という風に転職を考えるほうなので。

ただ、周りの人から見ると落ち着かない人という風に見られるみたいで。

特に年代の高い人からですね。

「落ち着いてやればいいのに」と言われることは、ありましたね。

ただ、福祉業界は一般企業とは違う、ある意味特殊な場所だと思うんです。

「一箇所で長年経験を積んで」ということではなくて、色んな施設を経験して培ったものを活かしていく、ということができる業界です。

自分の状況を考えて「自分ができることは何か」「持っているもので他にできることはないか」と考えた時に、一つの選択肢として転職をするのは良いことだと思っています。

自分は何ができるか、という点を考えるのは大切なことですね

転職された先の人もそれを望んでいると思うんですよね。

「あなたがここで何かできることはないか」ということを見てくれていると思うんです。

それに対して「自分の思いはこうです」ときちんと言えるかどうかが大切だと思います。

給与面ではどのような変化がありましたか

基本給は老人保健施設よりはちょっと上でした。

一番最初の老人保健施設で基本給11.8万円で、グループホームでは介護福祉士の資格関係なく、基本給が14万円くらいでした。

ただ、その時にはすでに結婚してました。

妻も子供もいたので、生活が苦しい状況というのは変わらないです。

たった3万円変わっただけで、扶養する家族が増えるわけですからね。

ただ、自分がこれから目指していることにやりがいはもちろんありました。

これから伸びていく業界だろうなというのも、肌で感じてました。

介護保険制度が始まったのもその頃だったのでね。

だから、給与に関して伸びる、伸びないというのもありますが、それ以外の仕事面の充実ということに関して、当時の選択は間違っていなかったな、と思います。

介護業界で良い転職をするために意識していることやコツ

良い転職先を見つけるコツ、履歴書や面接で意識していることについてお聞きしました。

これまで良い転職ができたとのことですが、良い転職先の見つけ方を教えていただくことはできますか?

一番安心して転職をしようと思うのであれば、ハローワークだと思いますよ。福祉人材センターとかね。

登録して、一緒に仕事を探してもらうというかたちになります。

ただ福祉人材センターから求人の提供はしてもらえますけど「本当にあなたに合っているか」というのは、考えないで紹介してくれていると思うんです。

条件が色々あって、それに合うところを紹介してくれるだけで。

例えば「自分は転職してこういうことがしたい」「こういうことがやりたい」「こういう思い
があってこうしていきたい」ということと合っているかどうかだと思います。

そこは自分で判断しないといけないです。

確かに、書面だけでは自分に合う施設か分からないケースも多いですね

いろんな選択肢がある中で、安心して転職しようと思うと「自分自身が本当にそれでいいのかどうか」「本当に自分がやりたいことなのか」というのは、心の中にしっかり持っておかないとなりません。

色んな情報にフラフラして失敗しないようにしないとね。

そうしないと、働く先で楽しいことが待っていることにもつながっていかないと思います。

ワダさんは、履歴書や面接では具体的にどんなことを意識していますか?

面接の時は、面接の方からいろいろ聞かれると思うんです。

「この施設をどうして選んだのか」とか「この施設においてやってみたいことは何か」とかね。

もっと端的に言えば「あなたの長所や短所は何ですか」と聞かれたりするんです。

多分、どの施設でもそうだと思うんですけど。

介護施設は、いろんな人が集まっている集合体です。

もちろん一般企業もそうですが、特に人間性が如実に出るのが介護施設だと思うんです。

だから、「個性をどのように表現できるか」というのはよく面接官と話をするんです。

長所と短所を聞かれた時に、多分短所の方がいっぱい出てくるかもしれません。

例えば「私は優しいです」「私は明るいです」という長所って、小っ恥ずかしくてなかなか言えないものです。

「そうした長所を発揮してください」って事業所さんはおっしゃいますけど、入って個性を出そうとすると上から叩かれることもあります。出る杭は打たれるじゃないけどね。

ただ、私はそうした話が出た時には「私はこういう人間です」とはっきり言うようにしています。

その部分について、事業者さんが話を聞いて「一緒に仕事していけそう」だとか「ちょっと違うな」という判断をしてもらえる。

自分を抑えて「転職させてください」よりも「自分はこの施設でこういうことをしていきたい。皆さんとこうしていきたい。」という思いを伝えることが大事だと思うんです。

それがどう判断されるかにはよるとは思うんですけれどもね。

転職する際の考え方として、自分を表現するために、自分が思っていることや自分の個性に関しては
きちんとお話しようとは思っています。

ワダさんは、具体的にどんなことを伝えていたのか教えていただけますか?

「経営理念が自分の考え方と合っている」とか、小っ恥ずかしいことは言わないです。

転職する際の考えは簡単な方が良いと思っています。

例えば、通勤する距離が短いであるとかね。

「通勤距離が短いから、自分のコンセントレーションが高められる」ということであれば、別に「距離が近いから選ばしてもらいました」でも構わないと思います。

ただ「距離が短いから」だけではなくて、「このためには距離が短い方が良い」ともっていかないといけません。

それだと、高校受験で、「家から近いから選びました」と同じですからね。

そうではなくて「こういうことをやるために、長い距離では疲れてしまう可能性があるから、自分がやりたいことをするためには、近いこの施設がぴったりだ」と言うかたちです。

その他、履歴書や面接で心がけていた点はございますか?

特技とかを書く欄が履歴書にはあると思います。

そこに、私はだいたい4つ書くんです。

書道8段、作詞作曲、小話、人を笑顔にすること、です。

小話と人を笑顔にすることは、おそらく介護の仕事と紐付けてもらえます。

そこに食いついてくる面接官の方は、「何か小話できるのであれば一つ」と言うので、そこで場が和みますね。

人が生きていて笑顔にならない日があるのはかなわない、と思います。

その笑顔になるための一助を担えるのであれば、という意味合いで伝えています。

そういうことを書かせてもらって、面接の中での話題にすることはしてました。